もっとも、ギルジャス・アレキサンダーは「彼は凄い男だし、競争心も旺盛で、いろんなことを教えてくれる」と話し、ヒルから多くを学ぼうとする姿勢を見せていた。

　また、アシスタントコーチからヘッドコーチへと昇格したマーク・ダグノーはベテラン陣について「多くの経験を積んできた選手たちには、言動と行動でリーダーシップを発揮する役割をこなしてくれることを期待している。彼らはそれぞれの役割を選ばなきゃいけない。でもジョージはそれを楽しんでいるね」とヒルに期待を寄せている。
  　ヒルも「それが俺の仕事だ。ロッカールームやコート内外で、このチームのリーダーになること。選手、そして人間としてね」と話しており、自身の新たな役割を把握している。

　これまでのキャリアで６チームに所属し、127試合のプレーオフ出場経験を誇るヒル。今季のサンダーが昨季のように予想に反して勝ち星を重ねることとなれば、リーダーとして若手たちを牽引したヒルの評価も自ずと高まるに違いない。

文●秋山裕之（フリーライター）

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