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NBA

【NBA名脇役列伝・前編】レックス・チャップマン――高校、大学とスター街道を歩んだ男にNBA入りを決断させた“差別”の横行

出野哲也

2020.12.13

 誓い通りアポロ高に入学したチャップマンだったが、当初はまだ身体が小さく、レギュラーチームに入れなかった。しかし、3年生になる頃には7インチ(約18cm)も背が伸び、垂直跳びで99cmを記録する身体能力の高さを武器に、不動のエースとなる。そして最終学年で州の“ミスター・バスケットボール”に選出されると、高校生ながら出場試合がテレビ中継されるほどの注目を集め、さらにラスベガスで開催された高校生ダンクコンテストでも優勝。大学進学を前に、すでにレックス・チャップマンの名は、全米に知れ渡っていた。

 地元のケンタッキー大と、そのライバルであるルイビル大の両方から熱心に勧誘されたチャップマンは、子どもの頃からルイビル贔屓だったにもかかわらず、現実的な選択をする。

「両方の学校を見学したけれど、ケンタッキー大のほうに良い印象を抱いた。ここでなら楽しい学生生活が送れそうだ」
 
 大学でのデビュー戦で18得点をあげると、2日後に行なわれた因縁のルイビル大戦では26得点をマーク。年間では平均16.0点という好成績を残したが、1年生のチーム得点王が生まれたのは、同大史上42年ぶりのことだった。

『スポーツ・イラストレイテッド』誌はチャップマンの才能を「ジェリー・ウエスト(元ロサンゼルス・レイカーズ)のシュート、ラリー・バード(元ボストン・セルティックス)のパス、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)のダンク、オスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズ/現サクラメント・キングスほか)のゲームコントロールを兼ね備えている」と激賞。チームメイトのウィンストン・ベネット(元クリーブランド・キャバリアーズほか)もこのように語っていた。

「あいつは俺たちにとってのピート・マラビッチ(元ニューオリンズ/現ユタ・ジャズほか)だった。ダンクも3ポイントも何だって決められる。それでいて、とても謙虚な男でもある。写真を撮ってほしいとファンに頼まれると、必ず俺たちの誰かを一緒に写させようとしたものさ」
 
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