ところが、17日になってハーデンのトレードに関する進捗情報が流れた。フィラデルフィア・セブンティシクサーズがオールスターのベン・シモンズを含むパッケージでも構わないと合図を送ってきたという。
『ESPN』によると、両チームのトレードは合意まではまだまだ遠い段階としているものの、今後開幕までに成立する可能性も残されていると言っていいだろう。
もっとも、レジェンドのチャールズ・バークレーはハーデンのシクサーズ入りについて否定的なようだ。16日に『97.5 The Fanatic』の「The Mike Missanelli show」へ出演したバークレーは番組内で率直な意見を口にしていた。
「彼はこれまででベストな1オン1プレーヤーだ。マイケル(ジョーダン)やコビー(ブライアント)と同格ではないが、ものすごいオフェンス力が健在な限り、俺が見てきたなかでベストと言える。だが(シクサーズに加入したら)マイク・ダントーニ(現ブルックリン・ネッツAC)がいた頃のように、オフェンス全体を変えることになるんじゃないか?ジェームズ・ハーデンを加えたからといって、シクサーズがより良いチームになることはないだろう」。
今回起こした奇怪な行動の数々によって、ハーデンはチームメイトたちとの関係に亀裂が生じてしまった可能性があることは否定できない。それでも、17日に行なわれたプレシーズンゲームでは新加入のクリスチャン・ウッドへレッグスルーパスを通すなど、ハーデンは20得点、7リバウンド、9アシストと、実戦でも調子を上げてきていることは事実。
一方のシクサーズには昨季までロケッツでゼネラルマネージャー(GM)を務めていたダリル・モーリー(現バスケットボール運営部門代表)がいるものの、チームはドック・リバースHC(ヘッドコーチ)を新たな指揮官として招聘し、ジョエル・エンビードとシモンズを中心にチームを形成しているだけに、ハーデンを獲得したからといってチーム力が劇的に向上する保障はない。
そのため、ロケッツとしてもここで勇み足にトレードを成立させることよりも、現有戦力で戦ってみて、どうしてもチームがかみ合わなければシーズン途中に再びトレードを検討することが現時点ではベストな選択と言えるのではないだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】巧みなステップでゴールに斬りこむ!ジェームズ・ハーデンのキャリアを振り返り!
『ESPN』によると、両チームのトレードは合意まではまだまだ遠い段階としているものの、今後開幕までに成立する可能性も残されていると言っていいだろう。
もっとも、レジェンドのチャールズ・バークレーはハーデンのシクサーズ入りについて否定的なようだ。16日に『97.5 The Fanatic』の「The Mike Missanelli show」へ出演したバークレーは番組内で率直な意見を口にしていた。
「彼はこれまででベストな1オン1プレーヤーだ。マイケル(ジョーダン)やコビー(ブライアント)と同格ではないが、ものすごいオフェンス力が健在な限り、俺が見てきたなかでベストと言える。だが(シクサーズに加入したら)マイク・ダントーニ(現ブルックリン・ネッツAC)がいた頃のように、オフェンス全体を変えることになるんじゃないか?ジェームズ・ハーデンを加えたからといって、シクサーズがより良いチームになることはないだろう」。
今回起こした奇怪な行動の数々によって、ハーデンはチームメイトたちとの関係に亀裂が生じてしまった可能性があることは否定できない。それでも、17日に行なわれたプレシーズンゲームでは新加入のクリスチャン・ウッドへレッグスルーパスを通すなど、ハーデンは20得点、7リバウンド、9アシストと、実戦でも調子を上げてきていることは事実。
一方のシクサーズには昨季までロケッツでゼネラルマネージャー(GM)を務めていたダリル・モーリー(現バスケットボール運営部門代表)がいるものの、チームはドック・リバースHC(ヘッドコーチ)を新たな指揮官として招聘し、ジョエル・エンビードとシモンズを中心にチームを形成しているだけに、ハーデンを獲得したからといってチーム力が劇的に向上する保障はない。
そのため、ロケッツとしてもここで勇み足にトレードを成立させることよりも、現有戦力で戦ってみて、どうしてもチームがかみ合わなければシーズン途中に再びトレードを検討することが現時点ではベストな選択と言えるのではないだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】巧みなステップでゴールに斬りこむ!ジェームズ・ハーデンのキャリアを振り返り!