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NBA

“スーツの男”からユーロリーグのスター選手へ。ジョーダン・ロイドが描く夢は「アメリカ代表としてプレーすること」

小川由紀子

2020.12.21

「トロントで自分は“Random Guy in a Suit”として有名になった。あれはウケたよ。でも、自分では、ただのスーツ姿の男以上の存在だという自信はある」

 ロイドはのちにそう振り返っているが、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのファイナルに向けたスカウティングでは、彼がステフィン・カリー役を務める重要な役割を担った。カイル・ラウリーも、練習時のロイドの貢献を名指しで賞賛している。

 2016年のドラフトで指名漏れしたロイドは、インディアナ・ペイサーズの下部組織であるGリーグのマッド・アンツでプロデビュー。翌年はイスラエルリーグでプレーし、平均17.4点と安定した数字をあげると、シーズンオフにトロント・ラプターズとボストン・セルティックスのサマーリーグに招かれ、最終的にラプターズとの2WAY契約を結ぶに至った。

 この時すでに、トルコのダルサファカとの契約に合意していたが、これを破棄してラプターズ行きを選んだ自分の判断は正しかったと、ロイドはのちにインタビューで回想。1年間のNBA経験でチャンピオンとなったのだから当然だろう。
 
 翌シーズンも2WAY契約を継続するはずだったが、2度目のヨーロッパ挑戦を選んだ。その理由を「Gリーグでプレーするのが嫌だった、といったことではまったくなくて、自分が成長するためには、違う環境で挑戦すべきだと思ったから」だと語っている。

 スペインのバレンシアでプレーした昨シーズンは控えガードだったが、この1年の経験を経て、今季は開幕後から目覚ましい活躍を披露。今季からレッドスターを率いているサシャ・オブラドビッチ・ヘッドコーチがロイドの得点力を生かすシステムを採用していることも理由のひとつだが、彼自身の動きのキレやフットワーク、利き手と同等に使いこなす左手の動きなど、ボールのもらい方にも上手さがある。

「ユーロリーグに初めて参戦した去年は、順応する必要があったし、チームプレーヤーとしてのプレーを学ぶ必要があった。今シーズンは、よりコンスタントに出場して、ボールが回ってくる機会も多いから、自分にとってはやりやすい状況を得ることができている。自分の得点力には、昔から自信を持っていたしね」
 
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