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NBA

八村塁は不振のウィザーズを救えるか?ブルックスHCが求める理想像とは

秋山裕之

2021.01.03

 昨季はスモールラインナップ時にセンター役もこなしていた八村は、今季も3番(スモールフォワード)と4番(パワーフォワード)、時に5番(センター)まで多彩な働きが期待される。その上でさらに向上したいのが、攻撃の起点としての役割だ。

 その一端が垣間見えたのが、1日のウルブズ戦。この試合ではミスマッチを突いてローポストに陣取り、オフェンスの起点としてプレーメーカー役もこなしてみせた。

「確かに、(ルイは)パスが向上した。身体が強くなったことが大きいと思う。(ミスマッチになった時には)『容赦なくいけ』とベテラン選手も彼にアドバイスしているよ。相手の3番か2番、もしくは1番がルイを守った時、彼にはペイント内で相手を圧倒してアタックしてほしい」
 
 指揮官の言葉にもあるように、八村はパサーとしても着実に進化を見せている。ウルブウ戦で見せたポストからのアシストに加え、ブルズ戦では鮮やかなビハインド・ザ・バック・パスを披露。ウエストブルック、ブラッドリー・ビールに次いで、八村もディフェンダーを引きつけパスを捌ける選手になることができれば、ウィザーズのオフェンスは相手にとってますます脅威になるだろう。

 もっとも、ここまでの2試合だけで評価するのは時期尚早。八村が本当に攻撃の起点として機能するかは今後の試合を見て判断すべきだろう。1月の試合で言えば、8日に対戦するボストン・セルティックスのマーカス・スマートやジェイレン・ブラウン、11日に相まみえるフェニックス・サンズのクリス・ポールら頑強な身体を持つガード選手とマッチアップした際に、ペイントエリアで押し込めるかが注目ポイントだ。

 また、ブルックスHCは「チームとして助かっている部分は、彼のディフェンス面の成長。相手の動きをより早く察知できるようになった」と守備面の成長も評価している。八村自身も「小さいガードから大きいセンターまで守れるっていう強みがある」と話しており、今後はチームきってのスイッチディフェンダーとして重宝されるかもしれない。
 
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