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NBA

八村塁は不振のウィザーズを救えるか?ブルックスHCが求める理想像とは

秋山裕之

2021.01.03

 とはいえ、ウルブズ戦の第2クォーターではまだまだ課題があることを露呈。この試合で八村とマッチアップしたジェイク・レイマンは前半だけで9得点、出場時間帯における得失点差で+13という好数字を叩き出した。3ポイントやドライブなど多彩な攻めで八村を攻略し、フィニッシュまで持ち込んでいた。

 ウルブズはディアンジェロ・ラッセルやマリーク・ビーズリー、アンソニー・エドワーズなどペリメーターにスコアラーが集中していたため、八村はそのヘルプに回ることを意識しすぎていたのかもしれない。その思いがディフェンスのローテーションで空回りしてしまい、ワイドオープンの3ポイントを許すことにつながった。
 
「まだまだこれからだけど、しっかりと成長している。ルイにはディフェンスでもっと向上してほしいね」。指揮官もそう話しているように、ウィザーズが抱く八村への理想は、はるかに高い。

 今後も経験を積んでいくことで、八村にはオフェンス面でビール、ウエストブルックに次ぐ3番手、ディフェンス面ではチームトップのスイッチディフェンダーになることが期待されている。

 そのゴールに達するまでには長い道のりが待ち受けているものの、それはウィザーズからの高い期待の裏返しでもある。ここまでの2試合を見ると、八村がそのチャレンジを受け止め、一歩ずつ着実に目標へと向かっていると分かるだけに、今後もその成長から目が離せない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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