そして今シーズンは、渡邊にとって非常に重要なシーズンとなる。ＮＢＡではラプターズでのローテーション入り、そして７月には東京オリンピックが控えているからだ。

「素晴らしいことです。（母国で開催されるオリンピックに出場できることは）間違いなく人生で一度きり。多くの人が母国で開催されるオリンピックでプレーできるわけではないので、本当に楽しみにしています。特に私はアメリカから来ます。高校時代を最後に、（日本代表戦を除くと）日本のファンの前で長い間プレーしていませんので。まだ会場にファンを入れるか分かりませんが、今後コロナ禍が収まって、家族や大勢のファンの前でプレーできたらいいなと思っています」
  　ワシントン・ウィザーズの八村塁とともに、日本代表の主軸を務める男のプロキャリアはまだまだ続く。オリンピックという大舞台でプレーすることを見据える渡邊が、今季ＮＢＡのコートでどのような足跡を残すことができるのか。是非とも注目していただきたい。

文●秋山裕之（フリーライター）

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