しかし、レイトナーの前に立ちはだかったものの、あえなく敗れ去ったチームには憎しみしか残らなかったかもしれない。
レイトナーのブザービーターによってファイナル4進出を阻まれた1990年のコネティカット大しかり、無敗でファイナル4まで勝ち進みながら、レイトナーに決勝フリースローを沈められて連覇を阻まれた1991年のUNLVしかり、NCAAトーナメント史上最も劇的なショットの餌食となった1992年のケンタッキー大しかり。
■サイズと身体能力の低さを、相手を憎む闘争心でカバー
整った顔立ちとは裏腹に激しい闘志を燃やすレイトナーが相手チームに抱く憎しみは、チームメイトにまで誤った意識を刷り込むことさえあった。
今でも語り継がれている事件が起こったのは、そのケンタッキー大戦の序盤だった。レイトナーがアミヌ・ティンバーレイクを故意に踏みつけたのである。後に彼自身も「常軌を逸した行動だった」と認めている。これをきっかけに、“デューク大はえこひいきされている”との批判はますます高まっていく。その場でレイトナーが退場処分を受けていれば、あの歴史的なブザービーターはなかったのだ。
レイトナーが在学中のデューク大は、1989年にファイナル4、90年に準優勝、91、92年に連覇と、ほぼ完璧な成績を残した。異論はあるにせよ、その栄光の歴史が変わることはない。
ドラフト同期のアロンゾ・モーニングとシャキール・オニールが肉弾戦で勝負したとすれば、レイトナーは傲慢さで対抗したと言えよう。
2015年に “私はクリスチャン・レイトナーが大嫌い”と題したESPNのドキュメンタリー番組が先行公開された際に、レイトナー自身が語っている。
「これから先の人生も嫌われ者のままでいたいとは思わないし、自ら悪役の道を極めようとも思っていない。逆に俺が追い求めたのは上手いバスケットボールプレーヤーになることと、チームの勝利だった」
このドキュメンタリーでは、プロレスラーのリック・フレアーが次のように語っている。
レイトナーのブザービーターによってファイナル4進出を阻まれた1990年のコネティカット大しかり、無敗でファイナル4まで勝ち進みながら、レイトナーに決勝フリースローを沈められて連覇を阻まれた1991年のUNLVしかり、NCAAトーナメント史上最も劇的なショットの餌食となった1992年のケンタッキー大しかり。
■サイズと身体能力の低さを、相手を憎む闘争心でカバー
整った顔立ちとは裏腹に激しい闘志を燃やすレイトナーが相手チームに抱く憎しみは、チームメイトにまで誤った意識を刷り込むことさえあった。
今でも語り継がれている事件が起こったのは、そのケンタッキー大戦の序盤だった。レイトナーがアミヌ・ティンバーレイクを故意に踏みつけたのである。後に彼自身も「常軌を逸した行動だった」と認めている。これをきっかけに、“デューク大はえこひいきされている”との批判はますます高まっていく。その場でレイトナーが退場処分を受けていれば、あの歴史的なブザービーターはなかったのだ。
レイトナーが在学中のデューク大は、1989年にファイナル4、90年に準優勝、91、92年に連覇と、ほぼ完璧な成績を残した。異論はあるにせよ、その栄光の歴史が変わることはない。
ドラフト同期のアロンゾ・モーニングとシャキール・オニールが肉弾戦で勝負したとすれば、レイトナーは傲慢さで対抗したと言えよう。
2015年に “私はクリスチャン・レイトナーが大嫌い”と題したESPNのドキュメンタリー番組が先行公開された際に、レイトナー自身が語っている。
「これから先の人生も嫌われ者のままでいたいとは思わないし、自ら悪役の道を極めようとも思っていない。逆に俺が追い求めたのは上手いバスケットボールプレーヤーになることと、チームの勝利だった」
このドキュメンタリーでは、プロレスラーのリック・フレアーが次のように語っている。