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NBA

ジョーダン、マジック、レイトナー…カレッジ史上最強プレーヤートップ15を発表!【Part.1】 〈DUNKSHOOT〉

大井成義

2021.03.27

14位/マジック・ジョンソン
(ミシガン州大/1977~79/PG)
 ランク入りした15人中、大学で2年間しかプレーしていないのはマジックとウィルト・チェンバレンだけ。だがその密度は濃かった。NBA同様、カレッジバスケットボールにもマジックは一大変革をもたらしたのである。

 マジックには同期にラリー・バードという好敵手がいた。もし今回のランキングとは別枠で“カレッジバスケットボール功労賞”なるものを制定するなら、この2人が間違いなく受賞者になるであろう。

 1970年代まで、カレッジバスケットボールはあくまでも地域重視のスポーツイベントだった。そこに、マジックとバードという超新星が登場する。2人のライバル物語に全米が熱狂し、まるでシナリオがあったかのごとく双方ともNCAAトーナメントを勝ち進み、期待通り決勝で激突。その時記録した視聴率はいまだに破られていない。この後NCAAトーナメントは毎年全米を熱狂させる一大イベントとなり、テレビの放映権料は何倍にも膨れ上がった。

 肝心のプレーでも、マジックは新たな風をもたらした。身長206㎝の大型PGが、華麗に、そしてかつてないほどエキサイティングにゲームを支配する。人々はマジックの変幻自在なパスに酔いしれ、その無邪気な笑顔に魅了された。そんな選手はそれまで1人もいなかったし、その後も1人として出現していない。
 
13位/ジェリー・ルーカス
(オハイオ州大/1958~62/PF)
 今回のランキング上位15人のうち、日本のファンに最も馴染みが薄いのは、たぶんこの選手ではないだろうか。だが各ランキングの紹介記事を読む限り、なかなか興味深い選手だったことがわかる。最もスマートな選手の1人であり、スポーツの奨学金を断わり、あえて学業の奨学金制度を利用してオハイオ州大に入学した変わり種でもある。

 ルーカスは1960年代のカレッジバスケットボール界において、紛うことなきスターだった。オハイオ州大を3年連続でファイナル4に導き、うち1回は優勝(1960年)。60、61年にはNCAAトーナメントの最優秀選手に選ばれている。そしてなんと言ってもかなりのイケメン。これは婦女子が黙っていなかっただろう。
 
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