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NBA

ジョーダン、マジック、レイトナー…カレッジ史上最強プレーヤートップ15を発表!【Part.1】 〈DUNKSHOOT〉

大井成義

2021.03.27

12位/エルビン・ヘイズ
(ヒューストン大/1964~68/C)
 1960年代を代表するモンスターの1人。ヒューストン大でNCAAトーナメントに13試合出場し、通算のFG試投数310、FG成功数152、リバウンド数222のトーナメント記録はいまだに破られていない。総得点358はクリスチャン・レイトナーの407に次いで2位だが、レイトナーは23試合を費やして計上した数字なので、これはもう比較にならない。

 ヘイズはカレッジの3年間ですべての年にNCAAトーナメント出場を果たし(当時は規定により1年時は試合に出られなかった)、1967、68年と2年連続でファイナル4まで駒を進めるも敗れ去っている。負けた相手は両年ともUCLAで、そこには1960年代を代表するもう1人の超弩級モンスター、ルー・アルシンダー(後にカリーム・アブドゥル・ジャバーに改名)がいた。

 同時期に突出した選手が複数人出現するのはよくあることであり、見る側からすれば非常に興味深いが、当事者にとってはたまったものじゃなかっただろう。
 
11位/クリスチャン・レイトナー
(デューク大/1988~92/PF)
 カレッジバスケットボール史上、最も嫌われている選手はダントツでレイトナーである。その一方で、レイトナーが歴代の全バスケットボール選手のなかで、最もNCAAトーナメントに愛された人物であることも真理だ。それについては、誰も否定することができない。

 4年連続ファイナル4進出(うち1991、92年に連覇達成)、通算最多得点407、通算最多出場試合23。その他いくつものNCAAトーナメント記録は、永遠にレイトナーのものと思われる。

 そしてなんと言っても、NCAAトーナメント史上最もドラマチックなブザービーターを決めた男でもある。1992年準々決勝のケンタッキー大戦、1点ビハインドで残り試合時間2.1秒。敵陣エンドラインからグラント・ヒルが放り投げたロングパスを、レイトナーはフリースローライン上でキャッチし、振り向きざまにジャンプショットを決めてみせた。

 マイケル・ジョーダンが決めた決勝弾とともに、“ザ・ショット”とも呼ばれている劇的なプレー。あのミラクルショットを決めることができただけで、残りの人生は嫌われようが何をされようが構わない、そう思えるほど見事な、あまりにドラマチックなプレーだった。

文●大井成義

※『ダンクシュート』2019年3月号掲載原稿に加筆・修正。

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