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NBA

ビール不在の勝負所で八村がエース級の働き!大逆転負けの危機からウィザーズを救う活躍で勝利に大貢献〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.03.28

 するとここから“日本の至宝”がチームを救うべく躍動する。残り10分1秒にコートへ戻ると、左ウイングからドライブし、フェイクを挟んでターンアラウンドのフェイダウェイジャンパーをヒット。その後もフリースロー2本、フェイダウェイショット、アリウープダンクを立て続けに決めてこのクォーターだけで8得点を奪い、チームを106-92と勝利に導く原動力となった。

 連敗を3でストップしたウィザーズは、ウエストブルックが今季15度目のトリプルダブル(19得点、19リバウンド、10アシスト)をマーク。ビールが17得点、6アシスト、ガーフォードは13得点、5リバウンド、3ブロック、レンとハウル・ネトはそれぞれ12得点を記録した。
 
 両チーム最多となる35分4秒プレーした八村は、14得点、6リバウンド、1スティールで勝利に貢献。第3クォーター序盤にはショットクロックが迫るなか、ロングレンジからターンアラウンドジャンパーを放り込むなどシュートタッチが好調で、フィールドゴール6/11(54.5%)、フリースローも放った2本すべて沈めてみせた。プラムリーには2度ブロックショットを浴びたものの、ビール不在の状況で最終クォーターにゴー・トゥー・ガイとなり、価値ある働きを見せたことは間違いない。

 最大30点差からの大逆転負けを喫する寸前まで追い込まれたウィザーズだったが、ウエストブルックが「俺たちは(相手を)止めて、やりきったんだ」と話していたように、最後の約10分間で24-13と持ち直してピストンズを突き放すことに成功。ビールのコンディションは気になるものの、29日にはインディアナ・ペイサーズ、翌30日にはシャーロット・ホーネッツとの2連戦が控えているだけに、入念に準備をしてこの2連戦を迎えたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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