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NBA

ラッセル、マラビッチ、ロバートソン…カレッジ史上最強プレーヤートップ15を発表!【Part.3】〈DUNKSHOOT〉

大井成義

2021.03.29

3位/ビル・ウォルトン
(UCLA/1970~74/C)
 カレッジバスケットボール界における“史上最高の白人センター”ウォルトンは、1970年代前半のNCAAを代表するスター選手の1人である。7連覇を達成したUCLA王朝のラストエンペラーとして君臨し、6、7連覇目はウォルトンの独壇場だった。その2年間はなんと一度も負けず、NCAA記録となる88連勝を達成している。

 正確無比なシュートと巧みなリバウンド、そして勝負強さを兼ね備えた、まさに理想的なセンター。通算FG成功率68.6%は今もNCAAトーナメント記録(FG試投数75本以上)として残っている。

 1973年のNCAAトーナメント決勝、メンフィス大との一戦で見せたパフォーマンスは語り草だ。放った22本のシュートのうち21本を沈め、44得点、13リバウンドと八面六臂の大活躍。ウォルトン以降、何人もの白人センターがカレッジバスケットボールの世界で大成しようと奮闘しているが、肩を並べるどころか同じ土俵に立てた選手すらいない。
 
2位/オスカー・ロバートソン
(シンシナティ大/1956~60/PG)
 得点、リバウンド、ディフェンス、それらすべてを完璧に近いレベルでこなした究極の万能型選手、それがロバートソンだ。

 平均33.8点はピート・マラビッチ、オースティン・カーに次いで歴代3位。加えて平均15.2リバウンド、7.1アシストも記録しており、狙いさえすれば平均トリプルダブルも達成できただろう。大学でプレーした3シーズンすべてで得点王に輝き、50得点オーバーを6回記録。33試合連続でダブルダブルを達成している。

 そんな個人としては完璧に近い選手でも、どうしても手に入れられないものがあった。チームの優勝である。ロバートソンがシンシナティ大でプレーした3年間の戦績はトータルで79勝9敗。4年時にはAPランキング1位まで上り詰めたが、NCAAトーナメントでは最高でファイナル4止まり。

 ロバートソンが卒業してすぐさま、シンシナティ大は絶頂期を迎える。1961年、初優勝。62年、2連覇達成。63年、準優勝。ロバートソンはサポーティングキャストに恵まれなかったのか、それともただ運に恵まれなかっただけなのか。そのもどかしさは、NBAに行っても続くのだった。
 
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