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NBA

ノースカロライナ大の歴代ベストメンバーは?SGはジョーダン一択、シックスマンにはプロで大成したダンク王〈DUNKSHOOT〉

出野哲也

2021.03.31

【スモールフォワード】
ジェームス・ウォージー
1961年2月27日生。206cm・102kg
カレッジ成績:84試合、平均14.5点、7.4リバウンド、2.5アシスト
NBA成績:926試合、平均17.6点、5.1リバウンド、3.0アシスト

 ジョーダンの2年先輩で、82年優勝チームのエース格。NCAAトーナメントのファイナル4MVPに選ばれると、同年のドラフト1位でディフェンディング・チャンピオンのロサンゼルス・レイカーズに加入するという、絵に描いたようなエリート街道を歩んだ。無駄な動きがどこにもないプレーで、速攻でマジック・ジョンソンからのパスを受け叩き込むワンハンドダンクは“ショータイム”時代の売り物だった。“ビッグゲーム・ジェームス”の異名通り大舞台に強く、88年のファイナル第7戦では36点、16リバウンド、10アシスト。第7戦でのトリプルダブルで優勝に導く初の快挙を成し遂げ、ファイナルMVPに輝いた。物静かな性格だったが、レイカーズの大黒柱カリーム・アブドゥル・ジャバーばりのゴーグルは結構目立っていた。SFではフィラデルフィア・セブンティシクサーズで活躍したビリー・カニングハムも、ウォージーと甲乙つけがたい名選手だった。
 
【パワーフォワード】
ボビー・ジョーンズ
1951年12月18日生。206cm・95kg
カレッジ成績:92試合、平均13.7点、8.9リバウンド
NBA成績:734試合、平均11.5点、5.5リバウンド、2.4アシスト

 ラシード・ウォーレスやアントワン・ジェイミソンを差し置いてジョーンズを選択したのは、ひとえにその卓越した守備力による。UNCの先輩で、プロ入り時のヘッドコーチでもあったラリー・ブラウンは「おそらく史上最高のディフェンダーであり、彼ほど自己中心的でない選手を私は知らない」と絶賛している。身上としていたのは“クリーンなディフェンス”で「相手のジャージーをつかんだり、隠れて肘打ちしたりするくらいなら辞めた方がマシ」とまで述べていた。目標にしていた年間100スティール&100ブロックは6度達成し、ついたニックネームが「国防大臣」。オールディフェンシブチームにはABA時代の2回を含めて実に11回も選ばれ、うち10回は1stチームだった。攻撃面では無駄なシュートを打たなかったのでフィールドゴール成功率が極めて高く、78年の58.1%は1位、通算でも55.0%だった。シクサーズが王者となった83年に、制定されたばかりのシックスマン賞を受賞している。
 
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