得点とアシストでいずれも今季最多を記録したサトランスキーは「僕らのオフェンスと言うのは、サド（ヤング）がポケットにいて、彼の周りをカットして、ドリブルからハンドオフしていくんだ。で、ザックが多くの場面でボールを持ってプレーしている。でも今はオールスターが加わったから、皆がアジャストしていく必要がある」と語り、ヴュチェビッチについてこう語っている。
  「彼は最大のアドバンテージになる。優秀なシューターだし、ローポストでボールを巧みに操ることもできるんだ。僕らにとって彼の存在はものすごく大きいね。ポップしてスペースを作り出し、40％くらいの確率で３ポイントも決めることができる。ビッグマンとしてはすごくユニークだよ。僕らはそこを生かそうとしている。今は試合をこなしながら学んでいるところなんだ」

　オフェンスで中核を担うことができるヴュチェビッチの加入により、ブルズはこれまでとは異なる形で攻撃を展開することが可能になった。現段階ではまだアジャストしている最中ではあるものの、プレーオフ出場に向けて大きな可能性を秘めていると言えるだろう。

文●秋山裕之（フリーライター）

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