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バスケットボールのさらなる発展に!FIBAが立ち上げた“メンター育成プログラム”とは?<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2021.04.21

 ②は、FIBAが構築しているデジタルプラットフォームにアクセスして、競技者として成長していく上で変わっていく周囲の環境へどう対応するか、将来的なキャリアプラン、メディア対応、公平な心を保つといった精神面、金銭面など、文字通りコート外で必要なスキルについて学ぶ。

 そして仕上げの③は、受講者一人ひとりが、自国の若い優秀なアスリートたちにいかに学業の機会を与えてあげられるかについて論文形式でまとめる。

 これら3つを完了すると、受講者には『プレーヤーズメンター』の資格が与えられ、今後各国の協会・連盟とともに、選手のサポートに実践的に取り組んでいく。

 FIBAのアンドレアス・ザグクリス事務局長はプログラム発足に際し、「FIBAプレーヤーズメンターシッププログラムは、FIBAがコートの内外で選手たちのサポートに尽力していることの象徴であり、我々の『プレーヤーズ・コミッション』の経験やアドバイスを非常に頼りにしている」と語った。
 
 FIBAの『プレーヤーズ・コミッション』とは、FIBA内に2014年から設置されている元選手たちによる委員会だ。2019年に選出された2代目の委員長には、現役引退直後のダーク・ノビツキー(元ダラス・マーベリックス)が任命されている。副会長は、元オーストラリア女子代表で世界選手権やオリンピックでメダルを獲得しているジェニファー・スクリーン。元日本代表の大神雄子氏もメンバーのひとりだ。

『プレーヤーズ・コミッション』の委員長就任時に「我々がこよなく愛するこの競技がこれからも発展していけるよう、世界中の現役、そしてリタイアした選手たちと協力しあって、彼らの声をしっかり吸い上げ、問題点は積極的に議論していきたい」と抱負を語っていたノビツキー。続けて「プレーヤーズ・コミッションのメンバーはみな今回のこのプログラムの立ち上げに非常にワクワクしている。こうしたメンターの存在は、若い優秀な選手たち、そして各国協会にもポジティブな変化を与えてくれることだろう」とコメントした。
 
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