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NBA

ホークスの「歴代ベスト5」ペティット、ウィルキンスら居並ぶレジェンドたちの間に、2000年代から割って入ったのは…<DUNKSHOOT>

杉浦大介

2021.04.25

【シューティングガード】
ジョー・ジョンソン
1981年6月29日生。201cm・109kg
在籍期間:7シーズン(2005~12)
成績:508試合、平均20.9点、4.2リバウンド、5.2アシスト

 華やかさとインパクトでは“ピストル・ピート”ことピート・マラビッチが上だろう。しかし、マラビッチのホークスでのキャリアは4年のみだったのに対し、その倍近い7年をアトランタで過ごし、チームリーダー&エースであり続けたことに敬意を表し、ここではジョンソンを選びたい。

 2006-07シーズンには平均25.0点をマークするなど安定した得点力を発揮し、チームが2008~12年に5シーズン連続でプレーオフに進出にする原動力に。在籍中にはオールスターにも6度選出、2010年にはホークスと6年1億2370万ドルの超大型契約を結び、その時点ではリーグ最高給選手になるなど、文字通りチームの看板として君臨し続けた。

 キャラクター的にあまりにも地味なために過小評価された感があるが、後に“ジョー・ジーザス”と称されたほどの勝負強さも備えていた。チーム史上に残るスコアラーだったことは誰にも否定できない事実である。
 
【スモールフォワード】
ドミニク・ウィルキンス
1960年1月12日生。203cm・104kg
在籍期間:11シーズン半(1982~94)
成績:882試合、平均26.4点、6.9リバウンド、2.6アシスト

 他のポジションには複数の候補が存在するとしても、スモールフォワードはウィルキンス以外の選択肢は存在しない。通算得点、出場時間、フィールドゴール成功数など、多くの部門でチーム記録を保持。文字通り“フランチャイズの顔”と呼べる存在だった。

 1985、90年はスラムダンク・コンテンストで優勝し、“ヒューマン・ハイライト・フィルム“と称されたウィルキンスは、ジュリアス・アービング(元シクサーズ)、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)、ヴィンス・カーター(元トロント・ラプターズほか)らに並ぶ史上最高のダンカーの1人。おかげでダンクのイメージばかりが強烈に残っているが、7度もオールNBAチームに選ばれた事実が示す通り、多才さも備えたスーパースターだった。

 突っ込みどころがあるとすれば、優勝経験がないこと。それもあって、1996年にNBAが選出した「リーグ史上最も偉大な選手50人」からは漏れた。ただ、例えそうであっても、 ホークスで過ごした12シーズンで9度もオールスターに選ばれたウィルキンスこそが、ペティットと並ぶチーム史上最高のプレーヤーであることに疑問の余地はないはずだ。
 
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