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NBA

「多くのチームが彼の価値をわかっていない」ペイトンが伸び悩む息子を擁護。10日間契約を結ぶウォリアーズHCの評価は?<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.04.26

 ペイトン二世は2016年のドラフトで指名漏れするも、2016-17シーズンにミルウォーキー・バックスの一員としてNBAデビュー。その後、バックス、レイカーズ、ワシントン・ウィザーズを経て、今年4月8日にウォリアーズと10日間契約を締結した。

 今季の主戦場となっていたトロント・ラプターズ傘下のGリーグチーム、ラプターズ905では平均10.8点、5.7リバウンド、2.5アシスト、2.5スティールをマークし、最優秀守備選手賞を獲得。NBAでの今季3試合目となった14日のオクラホマシティ・サンダー戦では、9分14秒のプレータイムで10得点、3リバウンド、4スティール、1ブロックと、攻守で活躍し勝利に貢献した。

「今はゴールデンステイトが彼にチャンスを与えてくれている。スティーブ・カー(ヘッドコーチ)は彼がどんなことを持ち込めるのかをわかっているんだと俺は思っているよ」と、ペイトンは息子の現状について語っていた。
 
 28歳のペイトン二世は、190cm・86kgとPGとして十分通用する肉体を持っている。しかしここまでのキャリアスタッツは、平均11.4分の出場時間で3.3点、2.1リバウンド、1.2アシストと鳴かず飛ばず。3ポイント全盛の現代において、通算3ポイント成功率が25.9%と、シュート力不足がその原因となっている可能性はありそうだ。

 それでも、サンダー戦終了後、カーHCは「アシスタントコーチ陣が彼をコートに入れている時に言ってきたんだ。『私たちは彼をコートから外すつもりはありません。彼のディフェンスは素晴らしい』とね」とコメント。ペイトン二世のディフェンス力に一目置いているのは間違いない。

 ウォリアーズにはカリー、トンプソンと歴代最高クラスのシュート力を誇る選手が複数いる。ペイトン二世が今の環境下で優れた先輩からスキルを吸収し、課題であるシュート力を磨いてNBAに定着できるか注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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