ピアースは類い稀なシュート力と勝負強さで、2000年代のNBAを代表するスコアラーとして活躍したスウィングマン。キャリア19シーズンで歴代16位となる2万6397得点を残したほか、オールスターに10度、オールNBAチームにも4度選出。2008年にはエースとしてセルティックスを17度目の優勝に導き、ファイナルMVPをに輝いた。
この2人とは異なり、ウェバーに優勝の経験はない。それでも、1993年のドラフトで全体1位指名を受けてウォリアーズに入団すると、平均17.5点、9.1リバウンド、3.6アシスト、1.2スティール、2.2ブロックとオールラウンドな活躍を披露し新人王を獲得。1990~2000年代前半を代表するパワーフォワードとして君臨し、キングス時代は平均23.5点、10.6リバウンド、4.8アシスト、1.5スティール、1.5ブロックと申し分ない成績を残して、チームをウエスタン・カンファレンス屈指の強豪へと押し上げた。頂点には届かなかったものの、オールスター選出とオールNBAチーム入りはともに5度、1999年にはリバウンド王にも輝くなど、個人として残した実績は殿堂入りするにふさわしいものだろう。
これまで、1996-97シーズンにNBA入りした選手たちのうち、殿堂入りを果たしたのは4人。1996年でドラフト全体1位指名を受けたアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか/殿堂入り2016年)、5位のレイ・アレン(元シアトル・スーパーソニックスほか/同2018年)、13位のコビー、そして15位のスティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか/同2018年)とスーパースター揃いなのだが、同シーズンにNBAデビューを飾ったウォーレスは、彼らとは一線を画している。
というのも、ウォーレスはドラフト外からNBAへの道を切り開き、ロールプレーヤーからスターター、オールスターへと成長を遂げ、チャンピオンチームの主役にまで躍り出た苦労人だからだ。もしウォーレスが正式に殿堂入りとなれば、ドラフト外から殿堂入りというバスケットボール界で史上初の快挙となる。
ボッシュやクーパー、ハーダウェイといったレジェンドたちが今年選ばれるかは現時点でわからないものの、ウォーレスが殿堂入りに十分値するキャリアを送ってきたことは、誰もが認めるところだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
この2人とは異なり、ウェバーに優勝の経験はない。それでも、1993年のドラフトで全体1位指名を受けてウォリアーズに入団すると、平均17.5点、9.1リバウンド、3.6アシスト、1.2スティール、2.2ブロックとオールラウンドな活躍を披露し新人王を獲得。1990~2000年代前半を代表するパワーフォワードとして君臨し、キングス時代は平均23.5点、10.6リバウンド、4.8アシスト、1.5スティール、1.5ブロックと申し分ない成績を残して、チームをウエスタン・カンファレンス屈指の強豪へと押し上げた。頂点には届かなかったものの、オールスター選出とオールNBAチーム入りはともに5度、1999年にはリバウンド王にも輝くなど、個人として残した実績は殿堂入りするにふさわしいものだろう。
これまで、1996-97シーズンにNBA入りした選手たちのうち、殿堂入りを果たしたのは4人。1996年でドラフト全体1位指名を受けたアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか/殿堂入り2016年)、5位のレイ・アレン(元シアトル・スーパーソニックスほか/同2018年)、13位のコビー、そして15位のスティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか/同2018年)とスーパースター揃いなのだが、同シーズンにNBAデビューを飾ったウォーレスは、彼らとは一線を画している。
というのも、ウォーレスはドラフト外からNBAへの道を切り開き、ロールプレーヤーからスターター、オールスターへと成長を遂げ、チャンピオンチームの主役にまで躍り出た苦労人だからだ。もしウォーレスが正式に殿堂入りとなれば、ドラフト外から殿堂入りというバスケットボール界で史上初の快挙となる。
ボッシュやクーパー、ハーダウェイといったレジェンドたちが今年選ばれるかは現時点でわからないものの、ウォーレスが殿堂入りに十分値するキャリアを送ってきたことは、誰もが認めるところだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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