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NBA

分水嶺となるネッツ対バックスの第4戦。カギを握るのはナッシュHCも一目置く“エリートシューター”<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.06.13

 ハリスがキャッチ&シュートを高確率で沈めることで、スコアラーであるデュラントとアービングにスペースを与え、さらにペイントエリアにもスペースが広がり、ブラウンやブレイク・グリフィンがアタックできる。それだけに、この男が第4戦で復調できるかがポイントになるだろう。

 スティーブ・ナッシュ・ヘッドコーチ(HC)はハリスについて『New York Daily News』へこう語っていた。

「ジョーはスマートな選手であり、エリートシューター。だから、相手の密着マークに遭ってしまう。誰だっていつも通り、いや毎晩平均の数字どおりにシュートはできないものだ。だからこそ、彼にはいつもやっていることを続けることが重要になってくる」
 
 バックスは第3戦でデュラント、アービング、伏兵ブラウンに2桁得点を許したものの、ハリスを抑え込んだことで勝機を見出したと言っていいだろう。もっとも、ナッシュHCは「ジョー・ハリスについては心配していない。彼はスマートかつタフな選手であり、驚異的なシューターだからね」と意に介していない。

 ハリスも第4戦を翌日に控えた12日、「僕らは自分たちのオフェンスに頼り切ることはできない。このチームには(第3戦でも)勝利するチャンスがあったんだけど、それはシリーズを通してディフェンスがすごく強固だったからだ。ただ、オフェンスについては多くの点で整理していく必要がある」とコメント。翌戦での巻き返しを誓っている。

 シリーズ第4戦でネッツが勝利すれば、3勝1敗でカンファレンス・ファイナル進出に王手をかけることになる一方、バックスが勝てば2勝2敗のタイとなる。シリーズの流れを決定づけかねない両チームによる第4戦は必見だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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