専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「いくらなんでも酷すぎる」マジックのコール・アンソニーがオールルーキーチーム不選出に落胆<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.06.18

 とはいえ、毎年のようにこの結果に納得できないルーキーも少なからずいるのは事実。今季はオーランド・マジックのコール・アンソニーが40ポイントを手にしたものの落選。『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者による速報ツイートに自分の名前がないことを知ったアンソニーは、「僕は嘘を言うつもりはないけど、これはいくらなんでも酷すぎる…」とリアクションした。

 元NBA選手のグレッグ・アンソニーを父に持つノースカロライナ大出身のポイントガードは、ケガのため出場47試合(うち先発は34試合)にとどまったものの、平均27.1分、12.9点、4.1アシストをマーク。平均得点とアシストはルーキーで4位に入っており、5月には平均16.3点と好成績を残していた。

 今季マジックはマーケル・フルツ、ジョナサン・アイザックといった主力のケガに悩まされ、シーズン途中にニコラ・ヴュチェビッチをブルズ、アーロン・ゴードンをナゲッツ、エバン・フォーニエをセルティックスへ放出し、イースタン・カンファレンス14位の21勝51敗(勝率29.2%)に終わっていたことが投票に影響したと見る人もいるだろう。
 
 だが1stチーム入りしたテイトの所属するロケッツはリーグワーストの17勝55敗(勝率23.6%)に終わっているように、新人王やオールルーキーチームの投票は、他のアウォードと違って所属チームの戦績ではなく個人成績を重視することが多い。

 しかも、アンソニーは決勝弾を2発も沈めており、インパクトの面でも今季のルーキーでトップクラスだっただけに、2ndチームにも入らなかったのは意外と言わざるを得ない。

 ただ、ベインやスチュワート、オコロといった選手たちは決してスターではないものの、ロールプレーヤーとしてひたむきにプレーしてきた。彼らがシーズンを通じて残してきた堅実さが、アンソニーのインパクトを上回ったということなのだろう。

 もっとも、今季のルーキーたちのNBAキャリアはまだ始まったばかり。来季以降、世界最高のプロリーグで彼らがどのようなレガシーを残すことができるのか。まずは2年目のシーズンで飛躍を遂げる選手が出てくるかに注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号