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NBA

「俺たちは負けた。何も成し遂げてない」不完全燃焼で今季を終えたデュラント。来季に向けた確かな手応えも…<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.06.28

 第4戦を終えて2勝2敗とするも、その試合でカイリー・アービングが右足首を捻りこちらも離脱。翌第5戦でハーデンが執念の復帰を果たしたものの、ベストコンディションには程遠く、バックスとのシリーズは一度もフルメンバーで戦うことができなかった。

 それでも、デュラントは第7戦までもつれたこのシリーズの全試合で28得点以上と獅子奮迅の活躍を披露。とりわけ第5戦は全48分間フル出場し49得点、17リバウンド、10アシスト、3スティール、2ブロックと攻守で神懸かり的なパフォーマンス、さらに第7戦でも48得点、9リバウンド、6アシストをあげたほか、延長へ持ち込む値千金のショットをねじ込むなど大爆発。相手エースのヤニス・アデトクンボに「ベストプレーヤーは彼だ」とまで言わしめた。

 優勝候補と目されながら、惜しくもカンファレンス・セミファイナルでプレーオフから姿を消したネッツ。しかしデュラントは「俺たちにはファンのみんなとの友情がある。それにバークレイズ(センター)の周りにネッツカルチャーを作り上げることができたと感じているんだ。みんなは今、このチームが来シーズン、タイトルコンテンダーになれると期待している。俺はその部分が気に入っているし、前へと進めることが嬉しいね」と語り、新生ネッツの船出を好意的に捉えていた。
 
 なお、デュラントは東京オリンピックのアメリカ代表に選出されている。そのため、7月6日からラスベガスで行なわれるトレーニングキャンプへ参加し、数試合のエキシビジョンゲームを経て、21日前後に開催地となる東京へ到着する予定だ。

 今回のアメリカ代表は、一昨季まで3シーズン所属したゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カー・ヘッドコーチ(HC)がアシスタントコーチを担当。先日『NBC Sports Bay Area』で、カーHCはかつての教え子についてこう話していた。

「KD(デュラントの愛称)をまたコーチできるのが楽しみだ。彼は(ウォリアーズに)素晴らしい3年間をもたらしてくれた。おそらく、みんなは最後の年にケガをしてしまい、チームを離れたことを指摘してくるだろう。でもケビンを再びコーチできるのは、私にとって楽しみでしかないね」
 
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