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NBA

「俺たちが勝ち上がっていたかも…」故障者続出に泣いたクリッパーズのジョージが今季を総括<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.07.02

 ジョージは勝負どころでフリースローを落としたり、不調の時期こそあったものの、サンズとのシリーズで両チームトップとなる平均28.7点に10.5リバウンド、5.5アシストと大車輪の活躍を見せた。チームの結果に満足することはないだろうが、個人としてはどこか「やり切った」という気持ちがあったのだろう。

「またしてもあと一歩のところで敗れてしまった。でもチームとしてやってきたことを誇りに思っている。俺はこのチームのリーダーとしてやってきたし、チームをこの(ウエスト決勝という)場所まで連れてくることができた。何度も言うようだけど、惜しいところまできた。まだ十分ではなかったということ。俺にはまだ向上する部分がいくつもある。これから振り返って、考えてみるよ」

 もっとも、クリッパーズが来季も今季と同等の布陣で臨むことができるかどうかは微妙なところだ。レナードとイバカは来季の契約がプレーヤーオプションで、これを破棄すれば今オフに制限なしのフリーエージェント(FA)になる。ほかにも、ジャクソンやニコラ・バトゥーム、デマーカス・カズンズといった選手たちが制限なしFAとして今オフを迎える。
 
 特にレナードは今夏最大の注目FAのひとり。他チームへ流出となれば、当然クリッパーズにとっては大幅な戦力ダウンとなる。チームメイトとして2シーズンを過ごしたジョージはこう話す。

「俺とカワイは、ともにプレーしたことで互いに成長してきた。俺たちは本当に、一緒にいるのが大好きなんだ。俺はすでに(延長)契約を結んだから、このチームに長い間いることをコミットしている。それが皆の決断を圧迫しなければいいね」

 一部ではレナードがクリッパーズのメディカルスタッフに不満を抱いているという報道もあり、来季もクリッパーズのユニフォームを身にまとうかは五分五分といったところ。いずれにせよ、チームが来季もこの舞台に戻ってこられるかは、レナードとジョージが鍵を握っていることは間違いなさそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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