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NBA

6年目で初のファイナル出場!ブッカーが「ものすごく感謝している」と語る若手時代の恩師とは<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.07.08

 だがブッカーのワークアウトを見て「すごくいい選手だ」と感じたワトソンは「君はこれからどうなっていきたいんだ?」と聞くと、ブッカーは「史上最高の選手の1人」と切り返したという。

「それを聞いて、彼が本気だと分かったんだ」と思ったワトソンは、本格的に憧れの選手の息子を指導していった。

「彼には『キャッチ&シュートばかりの選手、ドライブばかりするような選手になってはいけない』と伝えた。彼はピック&ロールを巧みに使っていく方法を学ぶ必要があった。そこで私は彼へいろいろと教えていったのさ。彼の目指すゴールがコビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)だったから、ワークアウトでコビーのフィルムを分析しながらやっていったんだ」
 
 そうして現在のブッカーはゴール下、ミドルレンジ、3ポイントとあらゆるエリアからゴールを射抜くシュート力を身につけ、ピック&ロールからのクリエイトも可能な万能な選手へと成長。ファイナル初戦ではフィールドゴール成功率38.1%(8/21)、3ポイント成功率12.5%(1/8)と不発に終わり、特に左サイドから放ったショットがことごとくリングからこぼれ落ちたものの、フリースローを10本全て沈めるなど得点を積み重ねていった。

 8日の第2戦でも、バックスはサンズのエーススコアラーに対して厳しいマークを仕掛けてくることが予想される。それでも、ブッカーはこれまで教わってきたスキルの数々を駆使して、チームを勝利に導くことにのみフォーカスしている。

文●秋山裕之(フリーライター)
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