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NBA

NBAデビュー戦で見えた八村塁の「凄み」と「課題」。ダブルダブルの一方で3Pやフリースローは…

秋山裕之

2019.10.24

ゴール下に果敢に攻め込んだが、高さで勝る相手にブロックを喰らうシーンも目立った。(C)Getty Images

ゴール下に果敢に攻め込んだが、高さで勝る相手にブロックを喰らうシーンも目立った。(C)Getty Images

 ところが、第1クォーター残り5分32秒に早くも2回目のファウルを犯してしまい、ベンチへ下がることに。ウィザーズは八村、ボンガという運動量豊富なフォワード陣がディフェンス面で奮闘したこともありリードを奪っていたが、セカンドユニットに入れ替わったタイミングで、ドンチッチとポルジンギスというマブズの新コンビが襲い掛かる。

 スイッチでビッグマンをマークマンに仕向けたドンチッチは柔らかなステップバックから3ポイントを沈めると、優雅なステップでペイントエリアへ侵入して得点を量産。ポルジンギスも徐々にショットが決まり出し、第2クォーター序盤でマブズが逆転に成功する。

 するとウィザーズはエースのビールや八村をコートに戻し、流れを引き戻しにかかる。八村は持ち前の機動力でコート上を走り回り、第2クォーター残り7分30秒にはビールのアシストからレイアップを決めて8得点目をマーク。だが、マブズもそこから八村へのマークをタイトにし、ボールを渡さないディフェンスで応戦。4862とウィザーズが14点のビハインドを背負って前半を終えた。
 後半に入っても、ウィザーズはドンチッチとポルジンギスのコンビを止められず、徐々に点差を広げられる。八村もゴール下で果敢にショットを狙うも、クリバーやポルジンギスに阻まれてしまい、ブロックショットを浴びてしまう。

 だが、このまま終わらないのが八村という男。自身がショットをミスしても、オフェンシブ・リバウンドに跳び込んでチームに新たなポゼッションをもたらし、ファーストブレイクで味方のミスショットをフォローするなど、得点とリバウンドを着実に増やしていった。

 ウィザーズは20点前後の差を追いかける展開から、ビールを中心に何とか巻き返し、試合残り1分19秒にはブライアントのアシストから八村がゴールを奪い7点差まで迫ったものの、最後はポルジンギスのアリウープダンク、ドンチッチのフリースローで追加点を献上し100108で黒星スタートとなった。
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