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NBA

NBAデビュー戦で見えた八村塁の「凄み」と「課題」。ダブルダブルの一方で3Pやフリースローは…

秋山裕之

2019.10.24

3ポイントこそ決められなかった八村だが、リバウンドはチーム2位の10本を奪い、攻守で貢献した。(C)Getty Images

3ポイントこそ決められなかった八村だが、リバウンドはチーム2位の10本を奪い、攻守で貢献した。(C)Getty Images

「今こうやってNBAの舞台に立てることは、本当に夢のようにしか思えないですし、すごく不思議な感じです」。試合前にそう語っていた八村は、2450秒の出場で14得点、10リバウンドを記録。フィールドゴール46.7%(7/15)、オフェンシブ・リバウンド4本を奪ってのダブルダブルは、ルーキーのデビュー戦としては上々の結果と言っていい。

 この日ウィザーズにとって誤算だったのは、3ポイントの不調。11本放って1本しか決められなかったビールが象徴するように、チーム全体で41本中11本成功(成功率26.8%)とことごとくリングに嫌われた。ベンチスタートのモリッツ・ヴァグナー、ダービス・ベルターンスが奮戦したとはいえ、欲しいところでリングを射抜くことはできなかった。
 八村もNBAデビュー戦でダブルダブルという結果を残したことは、もちろん称賛に値する。それでも、3本放った3ポイントはすべてリングに弾かれ、ゴール下へ攻め込んでも1本もフリースローを獲得できなかったことは、“NBAの洗礼”と受け取ることもできる。この点は次戦以降に向けて、ぜひともアジャストしてほしいところだ。

 ウィザーズの次戦は、25日(同26日)に行なわれる敵地でのオクラホマシティ・サンダー戦。サンダーはユタ・ジャズとの開幕戦に95100で敗れたとはいえ、シャイ・ギルジャス・アレキサンダー(26得点)、クリス・ポール(22得点)、ダニーロ・ガリナーリ(21得点)と、新加入の3選手が上々のスタートを切っている。

 特にガリナーリは、八村がマッチアップすることが濃厚なだけに、十分に対策を練って試合に臨むことがマスト。開幕戦に続き攻守で躍動し、チームに今季初勝利をもたらす働きを期待したい。

文●秋山裕之
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