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NBA

デビュー2戦目にして主力の貫録を披露した八村塁。スタッツから見る貢献度の高さとは?

秋山裕之

2019.10.26

インサイドで果敢に攻め込み、相手のファウルを誘うなど身体を張り続けた。(C)Getty Images

インサイドで果敢に攻め込み、相手のファウルを誘うなど身体を張り続けた。(C)Getty Images

 迎えた第3クォーターも“日本の至宝”の勢いは止まらない。最初のポゼッションでリング下まで持ち込んだ八村は、サンダーのディフェンダーたちに囲まれレイアップをミスするも、オフェンシブ・リバウンドを自らもぎ取る。そこからアダムズのファウルを受けながらショットを決め切り、バスケットカウントを成功。NBA初のフリースローも難なく沈めて、3ポイントプレーで後半の幕を開けた。

 すると今度はサンダーの用心棒アダムズが八村に襲い掛かる。残り1011秒、八村がゴール下で得たチャンスからショットを放つも、アダムズが容赦なくブロックではじき返す。それでも、並のルーキーであればベテランたちからの洗礼に過剰な反応を見せてもおかしくはないのだが、八村はここでも冷静さを保っていた。

 残り6分45秒には右ローポストからテレンス・ファーガソンとのマッチアップでステップバックジャンパーを決め、ウィザーズのリードを6点へと広げる活躍。その後にノーマークで放った2本の3ポイントは決められなかったものの、躊躇せずに放った姿勢は今後につながると期待したい。
 サンダーが徐々に点差を縮めた第4クォーターは、残り8分にブラッドリー・ビール、ブライアントとともに八村もコートイン。この日はショットが不調だったビールが意地の3ポイントを沈めると、サンダーもガリナーリとギルジャス・アレキサダーの連続得点で、残り4分27秒には8383のタイスコアへと持ち込む。

 その直後のオフェンスで八村が再び魅せた。左45度付近でボールを持った八村は、パスコースがないと判断してスペースが空いていたペイントエリア右側へドライブ。そこからショートジャンパーを選択して、見事リングを射抜いてみせた。

 この八村の得点で主導権を握ったウィザーズは、ベルターンスの3ポイントにビールのレイアップ、イシュ・スミスのジャンパーが立て続けに決まり、一気にサンダーを引き離す。

 残り2分10秒には、ペイントエリアでボールを受けた八村にNBA初のダンクを決めるチャンスが訪れるも、ここはギルジャス・アレキサンダーのファウルで惜しくも阻まれてしまう。

 それでも八村は冷静にフリースロー2本を沈め、チームも残り54.5秒にビールがダメ押しとなるステップバックスリーをねじ込んで勝負あり。9785でウィザーズがサンダーを下し、今季初勝利(1勝1敗)を手にした。
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