専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

レナードの引き留めに成功したクリッパーズ。現体制での優勝のチャンスはあと3年?<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.08.14

 そしてプレーヤーオプション(PO)を破棄して制限なしFAとなったレナードとは4年1億7630万ドル(約192億1670万円)のMAX額で再契約。4年目(2024-25シーズン)がPOとなっているため、ポール・ジョージと同様に24年夏に制限なしFAになることができる。

 レナードは昨プレーオフで右ヒザを痛めて離脱。7月中旬に右ヒザの前十字靭帯部分断裂の修復手術を受けたことで年内の復帰は絶望的となっているが、フランクのレナードに対する信頼が揺らぐことはない。

「カワイは卓越した選手であり、日々進歩を続ける容赦のない努力家です。私たちは彼と同じゴール、長期間における関係を含めていくつか共有することができました。この契約合意は、我々のフランチャイズとファンにとって非常に重要な瞬間となりました。この合意により、我々はチャンピオンシップ候補として、選手たちが成功を収めることができる球団として(優勝を)追い求めていくこととなります」
 
 来季のサラリーキャップは1億1241万4000ドル(約122億5313万円)で、ラグジュアリータックスを課される基準となるタックスレベルは1億3660万6000ドル(約148億9005万円)。クリッパーズの今季年俸総額はすでに1億5400万ドル(約167億8600万円)を超えているため、タックス支払いを回避するのは難しい状況となった。

 だが見方を変えれば、これはフロントが本気で王座を勝ち取りたいという強い意志の表れでもある。今後3シーズン、このチームはレナードとジョージの2大エースを契約下に置くことができたことから、その可能性は着実に高まっていると言っていいだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号