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NBA

NBA制覇を果たしたアデトクンボは“オラジュワン2.0”?元チームメイトのスミスが比較論を展開<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.08.13

8年目にして悲願のNBA制覇を成し遂げたアデトクンボ。その支配的な活躍に、往年のレジェンドとの比較があとを絶たない。(C)Getty Images

8年目にして悲願のNBA制覇を成し遂げたアデトクンボ。その支配的な活躍に、往年のレジェンドとの比較があとを絶たない。(C)Getty Images

 ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは昨季、NBA8年目にして待望のリーグ優勝を果たした。

 マイケル・ジョーダン、アキーム・オラジュワンに続いて史上3人目のシーズンMVP、最優秀守備選手賞、ファイナルMVPを獲得するなど、スター街道を突き進む“グリーク・フリーク”に、往年の名シューターであるケニー・スミスは“オラジュワン2.0”の可能性を見出しているようだ。

 アデトクンボは4年目の2016-17シーズン以降、毎年平均20点以上をあげ、5年連続でオールスターに選出。翌17-18シーズン以降は平均26点、10リバウンド以上を4年連続で記録し、オールNBA&オールディフェンシブチームではともに3年連続で1stチームに選出されている。数々の個人賞を受賞してきたなかで唯一足りなかった「NBAチャンピオン」の称号が加わったことで、彼を現役ベストプレーヤーと評する声も少なくない。

 ノースカロライナ大出身で、1年時の1983-84シーズンに2歳年上のジョーダンと共闘し、NBAでは1994、95年にオラジュワンとともにヒューストン・ロケッツの2連覇に貢献した、現『TNT』アナリストのスミスは、ポッドキャスト番組『The Bill Simmons Podcast』に出演した際、「ヤニスはアキームと比べてどうか?」との問いに自身の見解を述べている。
 
「アキームは情け容赦なかった。ディフェンスでヘルプにも来るし、走って帰陣してブロックをする。オフェンシブ・リバウンドも取り、実に多彩な方法で得点を重ねる。今の時代にも偉大な選手たちがいるが、彼らができることはいくつかに限られている。だけど、アキームは波に乗っている試合なら、オフェンシブ・リバウンドを10本は取ってゲームを支配できる。ほかに3人のスーパースターが、それが可能だ。1人はヤニスだ。オフェンス・リバウンドをもぎ取り、支配的なショットブロッカーでもある。いかに良いドライブの使い手でも、得点は容易じゃない。ピック&ロールでスイッチしても、普通についてくる。ラッセル・ウエストブルック、マイケル・ジョーダンも同じ域の選手だ」

 身長213cmのセンターでありながら、“ドリームシェイク”と呼ばれた切れ味鋭いポストムーブで相手を翻弄し、守っては通算ブロック数(3830本)で歴代1位、1990年には史上4人しか成し遂げていないクアドルプルダブル(4部門で2桁を記録/18得点、16リバウンド、10アシスト、11ブロック)を達成しているオラジュワン。ポジションこそ異なるアデトクンボだが、インサイドで支配的なプレーを見せており、年齢もまだ26歳と伸びしろもある。成長を続けた先に、“オラジュワン以上”と言われる日もそう遠くないかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部
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