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NBA

アデトクンボ弟、メッリ、ダニエルズ…NBAからユーロリーグへ旅立った選手たち&新シーズンの注目チームを紹介<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2021.08.22

 イスラエルのマッカビ・テルアビブは、昨季終盤の5月13日にミルウォーキー・バックスに加入して即NBAチャンピオンになったイライジャ・ブライアントの後釜として、9年間のプロキャリアで15チームを渡り歩いてきたジャーニーマンのジェームズ・ナナリー(元ニューオーリンズ・ペリカンズほか)を獲得した。フェネルバフチェとミラノでユーロリーグを経験しているベテランは、即戦力として期待されている。

 そして昨季、ユーロリーグ参戦2年目にしてプレーオフに進出し、バルセロナと5戦に及ぶ死闘を演じたロシアのゼニト・サンクトペテルブルクには、2019-20シーズンにワシントン・ウィザーズで八村塁と共闘しているポイントガードのシャバズ・ネイピアーが加わった。

 コネティカット時代にはNCAAで2度の優勝しているネイピアーも、6年間のNBAキャリアで6球団を経験。昨季に司令塔を務めたケビン・パンゴスに代わり、リーダー役を求めているチームの救世主になれるか。
 
 同じく成長著しいバイエルン・ミュンヘンでは、ジェイレン・レイノルズ、ウェイド・ボールドウィン四世、ジャジュアン・ジョンソンのアメリカ人トリオが解散。レイノルズはマッカビ、ボールドウィン四世はバスコニア、ジョンソンはトルコのトゥルク・テレコムと、それぞれ別のチームで新たなキャリアを築く。

 昨プレーオフでミラノと最終戦まで熾烈な戦いを演じた彼らに代わるスターターには若手を昇格させることになりそうだが、昨季Bリーグのアルバルク東京でプレーしたデション・トーマスも、ベテランの経験値を加味してくれそうだ。

 欧州選手の注目移籍では、2018年と昨季にユーロリーグ得点王に輝いたロシア代表のアレクセイ・シュベドが、17歳でプロデビューした古巣CSKAに復帰。昨季まで6年間在籍していたヒムキではタイトルと無縁だったが、今季は彼の姿をファイナル4で見られるかもしれない。

 CSKAは昨季終盤にマイク・ジェームズがNBAのブルックリン・ネッツに移籍したあと、チームケミストリーは深まったが、爆発的な得点力が失われた感は否めなかった。シュベドの獲得は、ジグソーパズルのピースを埋めた感じだ。さらに、昨季3ポイント成功率45.6%を記録したリトアニア代表のシューター、マリウス・グリゴニスもジャルギリス・カウナスから補強している。
 
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