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日本代表

東京五輪で注目!世界の女子バスケ事情を、海外チーム参戦を目指す“桜花出身”山田愛がリポート

THE DIGEST編集部

2021.08.20

高校、実業団と日本のトップで活躍し、海外でプロ契約を目指す山田愛が他国のバスケ事情をリポート(写真は本人提供)

高校、実業団と日本のトップで活躍し、海外でプロ契約を目指す山田愛が他国のバスケ事情をリポート(写真は本人提供)

 5人制の銀メダルの快挙、3人制の決勝トーナメント進出と、日本の女子バスケットボール界が盛り上がった東京オリンピック。今大会の女子代表の活躍でバスケットボール自体に注目が集まり、とても嬉しく思います。

 特にJXサンフラワーズ(現・ENEOSサンフラワーズ)で一緒に戦ってきた宮澤夕貴選手、林咲希選手、宮崎早織選手、指導を受けたトム・ホーバス・ヘッドコーチ、同じ桜花高校出身の馬瓜エブリン&ステファニー姉妹、山本麻衣選手の活躍は本当に嬉しかったです。

 オリンピックで初めて女子バスケをご覧になった方は、日本だけでなく、海外の女子バスケについて興味を持たれた方もいらっしゃったと思いますので、今回は海外のバスケ事情についてご紹介します。

 私は桜花高校で日本一を経験し、その後、当時リーグ優勝をしていたJXサンフラワーズに入団しました。ケガがきっかけで2019年に退団することになったのですが、その後オーストラリアに1年ほど滞在した時に「やっぱりバスケがしたい!」と現役復帰を決めました。

 挑戦の舞台は海外リーグ。高校生の時に世代別日本代表として海外チームと対戦した際に、日本のスタイルと違うバスケに衝撃を受けたことも理由です。生活習慣も含めてすべてが衝撃的で憧れでした。高校・実業団と日本一を経験させてもらったので、自分の次の挑戦を海外に移しました。そこで実際に体験したことを含めてお話しします。
 
【オーストラリア/五輪ベスト8】
 私はバスケがやりたいと現役復帰を決め、オーストラリアで練習を積みました。練習の場所はローカルチーム。オーストラリアでは一定のレベルがあれば、そのチームに所属をしていなくても練習に参加させてくれることが多く、オープンな環境です。

 国内リーグがあり、3月~9月くらいまで下部組織のWNBL1下部組織、10月から3月までトップリーグのWNBLがあります。アメリカのWNBAでプレーしている人たちも多く、リーグ掛け持ちのプロプレーヤーが多くいます。トップ選手は一年中プレーをしています。

 国内の地域ごとにクラブチームがあり、学校にはバスケチームがほとんどありません。U-8からトライアウトを受けて、受からないとその地域のクラブチームではバスケができないことになります。小さな子どもからトッププロまでが同じクラブチームに所属するので、地域に愛されて根付いているのです。

 私はWNBL1のチームからオファーをもらい2020年度に契約。「いよいよ開幕!」というところで新型コロナウィルスの影響でリーグが中止になってしまいました。2021年度もオファーがありましたが、同じくコロナで海外選手の登録が難しくなり2年続けてプレーすることができませんでした。
 
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