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NBA

「あの時、何をしていたか、今でも皆が覚えている」ジョアキム・ノアが盟友ローズのACL断裂を回想<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.09.09

 シリーズ初戦でエースを失ったブルズは、第3戦にはノアも負傷離脱。残されたメンバーの奮戦で2勝をあげたものの、第8シード相手に1回戦で敗れ去った。ローズは翌シーズンを全休。13-14シーズンは開幕から出場したものの、11月下旬に右ヒザの内側半月板の断裂により再び手術となって、わずか10試合の出場に終わった。

 相次ぐヒザの故障によってキャリアも危ぶまれたローズだが、ここ数シーズンは健康体を維持している。昨季途中にはブルズ時代の指揮官トム・シボドーの下へ復帰し、ニックスのプレーオフ返り咲きを強烈にプッシュした。
 
 もっとも、ローズとノアを中心にチーム力を高めていたブルズは、結局1度もファイナル進出を果たせぬままチーム解体となった。その間、NBAではヒートが11年から14年まで4年連続でイーストを制してファイナルに進出し、12、13年に2連覇を飾っている。ヒートの前にはボストン・セルティックスやインディアナ・ペイサーズといったチームが立ちはだかったものの、レブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、ドゥエイン・ウェイド、クリス・ボッシュのスリーキングスを攻略することはできなかった。

 ローズ率いるブルズはヒートにとって最大のライバルとなり得ただけに、当時のケガはリーグの歴史をも狂わせたといっても過言ではない。チームの柱として活躍していたノアにとって、盟友ローズのACL断裂は今もなお鮮明に記憶に刻まれているようだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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