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NBA

「カリーの仕上がりは完璧」カーHCがエースのコンディションに太鼓判。グリーンに対する“注文”も<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.10.18

 16日に『NBC Sports』へ掲載された記事のなかで、カーHCは東京五輪でアメリカ代表として共闘し、金メダルを獲得したグリーンについて「ドレイモンドには毎試合2、3本の3ポイントを打ってほしいと伝えた。『オープンになったら繰り出すんだ』とね」と明かしている。

 スターターに定着した2014-15シーズン以降、グリーンは1試合あたり2.5本以上の長距離砲を放っていたのだが、昨季はそれが2.0本に減少。それもあって、平均7.0点はここ7シーズンで最も低くなってしまった。そんなグリーンに対し、指揮官はもっと積極的にショットを打ってほしいと思っているのだろう。

 その反面、平均8.9アシストはキャリアハイで、リーグ4位に入るほどの高水準。チームメイトたちの得点機会を数多く演出した証拠と言える。そして平均リバウンドが7.1本だったため、昨季のグリーンは平均リバウンドとアシストの両方が得点を上回るという“珍記録”も残している。
 
 では、カーHCの言葉に対するグリーンの反応はというと「俺は常にパスしていくさ。俺にとっては楽しいことでもあるし、それこそ自分が凄く得意としているものなんだ。このチームのオフェンスにおける自身の役割として、それが非常に大きな部分を占めている。だから俺はそうしていくのさ」と意に介さず。

 それでも、指揮官の意図を察したのか、「だがショットを打つ時は打っていく。そうしていくさ」と自らフォロー。オリンピックでもショットをほとんど放たず、ひたすらプレーメーカー役に徹していたグリーンが、新シーズンでどのようなパフォーマンスを見せるのか興味深いところだ。

 グリーンが高確率で3ポイントを沈めれば、相手ディフェンダーのチェックは当然厳しくなってくる。そうなれば、それを逆手にドライブを繰り出し、そこから得点またはプレーメークにつなげることもできる。対戦チームからすればますます厄介な存在となるだけに、今季のグリーンの“シューターぶり”に注目したい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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