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NBA

永久欠番のノビツキーにカリーやドンチッチ、母国ドイツの選手が賛辞「歴代最高のシューターの1人」「重要なのはその人柄」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.01.07

敵チームのエースとしてしのぎを削ってきたカリーやトンプソンも、ノビツキーに最大級の賛辞を贈った。(C)Getty Images

敵チームのエースとしてしのぎを削ってきたカリーやトンプソンも、ノビツキーに最大級の賛辞を贈った。(C)Getty Images

 ここからは、ノビツキーの永久欠番入りに際し、現役選手たちが贈った言葉の数々を紹介していきたい。

 まずは、この日の対戦相手で、オールスターゲームでは何度も共演してきたステフィン・カリー。「まさに(バスケットボール界の)アイコンだ。皆がゲームの変革について話すけど、彼はそれを間違いなくやってのけた人なんだ。外国籍選手たちのゲートをこじ開けたし、あのサイズとタッチでアートのようなシュートフォームを作り上げ、これまで誰も見たことがない選手になったんだ」と語る。

 そのカリーと“スプラッシュ・ブラザーズ”を形成するクレイ・トンプソンは、「僕の中であなたは歴代最高のシューターの1人。間違いなくビッグマンとして史上最高のシューターだ。僕らはスプラッシュ・ブラザーズになれたのかもしれない。でもあなたがゲームで成し遂げてきたことはまさにスプラッシュ・ゴッドだ」とコメント。

 ルーキーシーズンにノビツキーと1年だけ共闘した現マブズエースのルカ・ドンチッチは「あなたのことをもの凄くリスペクトしているよ。本当にありがとう。素晴らしい選手であり、最も重要なのはその人柄なんだ」と、前エースの人間性も絶賛していた。
 
 ドイツ出身の現役NBA選手は、デニス・シュルーダー(ボストン・セルティックス)やダニエル・タイス(ヒューストン・ロケッツ)ら計7人。マブズでプレーするマキシ・クリバーは、19歳当時の思い出をこう語る。

「(2011年のNBAファイナルは)友だちと一緒に夜更かしして観ていたのを今でも覚えてるよ。(ノビツキーの故郷)ヴュルツブルクでパレードと祝賀会があった時、僕らは観衆のちょうど真ん中にいてね。最高に楽しかったんだ」

 昨年のドラフト全体8位でオーランド・マジックから指名されたフランツ・ヴァグナーも、ドイツ出身の大先輩を敬愛する1人だ。

「彼のやってきたことはまさにダークと呼べるもので、凄くユニークなNBA選手だった。彼は謙虚で、自分が手にしたものを決して忘れたりしない男だった。それがドイツ人たちが最も自分と重ね合わせてきたことだと思うね。ドイツでバスケットボールが大好きな皆にとって、それがもの凄く大きなことだった」

 ノビツキーは今回の永久欠番に続き、来年のバスケットボール殿堂入りも間違いないだろう。ドイツ出身の謙虚なスーパースターが残してきたレガシーの数々は、ダラスだけでなく、世界中の人々の中に生きている。

文●秋山裕之(フリーライター)
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