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NBA

「信じられない可能性を秘めている」有望株クミンガをカリーも絶賛!カーHCはオールスター選手とも比較<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.01.17

 高い身体能力が最大の強みだったマリオンは、キャリア16シーズンのうち約9シーズンをサンズでプレー。201cm・99kgのサイズながらパワーフォワードを務めてコートを暴れ回り、サンズ時代に平均18.4点、10.0リバウンド、2.0アシスト、1.9スティール、1.4ブロックをマークした。

 オールスターに4度、オールNBA3rdチームに2度も選ばれたマリオンは、その摩訶不思議かつ神出鬼没な動きから“マトリックス”の異名も持ち、プレーオフ常連となったサンズに不可欠な男として攻守両面で活躍してきた。

 カーHCはフロアを全力疾走することこそクミンガの「第一歩」だと見ており、こう続けている。
 
「彼には恵まれたものがあり、それがユニークな身体能力だと理解することだね。今は基盤を構築している段階で、彼の持つギフトによって有利に立つことができている。ここをスタート地点として、シュート力が向上し、ゲームへの理解度やスキル全体がレベルアップしていくと思う。でもこの2連戦で私が気に入っているのは、彼が2夜連続してコート上をハードに走り抜けたことだ」

 カリー、クレイ・トンプソン、グリーンを擁するウォリアーズは、今季の優勝候補にも挙がるリーグ屈指の戦力を有していることは間違いない。

 ただ、プレーオフが幕を開ける4月中旬に、クミンガがマリオンのような選手へと急成長を遂げている可能性はさすがに低いだろう。だが指揮官は中長期的な視野を持ってこのフォワードを育成しており、近い将来この男がウォリアーズの主軸の一員となり、いずれチームを背負っていくことになると大きな期待を寄せているはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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