専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

ロシアのウクライナ侵攻がバスケ界にも飛び火。揺れるユーロリーグは「軍事侵略国のクラブと一緒にプレーしたくない」との声も<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.02.28

 この発表以前から、複数のクラブはすでにロシア勢との対戦をボイコットする意向を発表していた。

 翌節の3月3日にUNICSカザンと敵地で対戦する予定のアスヴェルのトニー・パーカー会長は「すでに選手やスタッフには発表している。これはスポーツの枠を超えている。我々の価値観とまったく正反対の状況を受け入れることはできない。我々のチームをロシアに送ることは問題外だ」と、遠征はしないことを断言。

 リトアニアのジャルギリスのパウリウス・モティエジュナス会長も「我々は、軍事的な侵略をしている国のクラブとは一緒にプレーしたくない」と発言している。

 ウクライナと同じく旧ソビエト連邦だったリトアニア勢の思いは強い。モティエジュナス会長は、ユーロリーグと他クラブにも同じ立場をとることを提案していた。
 
 結果的に、リーグを終わらせることを優先させるという判断から、ロシア以外の領土で行なわれるロシアチームの試合は予定通りに開催されることになったが、モティエジュナス会長は“0-20というスコアで不戦敗”という最小限の制裁で済むなら、自陣で行なう試合もボイコットする意思があることを匂わせている。ただ、ユーロリーグの制裁は、事案によっては10~20万ユーロの罰金や、厳罰となると1~3年の参加資格剥奪もあり得る。

「よって我々は最後通牒を投げつけることはせず、リーグと他クラブと話し合いを続け、統一した決定策を見出したい」とモティエジュナス会長は話した。

 一方、ロシア勢のCSKAのアンドレイ・バチューチン会長は「今日、他のクラブの同僚たちの間で、ロシアの安全に対する極めて深刻な懸念があることを目の当たりにしている。残念ながら、我々もゼニトもUNICSも、この件に関して100パーセントの保証はできないし、我々の範疇を超えている」とリーグの決定に理解を示しつつも「中立地では、ロシアのチームは不利な立場に置かれ、ファンを奪われ、追加費用が発生し、スポンサーへの義務を十分に果たすことができなくなる」と、切実な思いを吐露。
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号