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NBA

1990年代なら「ベンチ要員」。アデトクンボに辛口評価のオークレーに異論噴出「彼ら相手にもダンクしているさ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.03.02

 トーマスは笑みを交えながら、当時のリーグでもアデトクンボが今と同じレベルでプレーできるか聞かれて「当然だ」と発言し、さらにこうも話していた。

「『80年代では彼が支配できない』、なんて話はもう止めよう。私たちのリーグ(時代)であんな男は見たことがなかったじゃないか。彼のことを称賛すべきだ。80年代、90年代、2000年代、それが3020年代になっていようと、彼がコートに立てばやってくれるさ」

 公称211センチ・109キロのアデトクンボは、3ポイントやフリースローを得意としているわけではない。ただ、トーマスやオークレーがプレーしていたフィジカルなディフェンス全盛時代に、3ポイントラインから1ドリブルでダンクを叩き込む選手は皆無だった。
 
 高さと速さ、さらには身体能力を兼備するアデトクンボならば、もし当時プレーしていたとしても、フィジカル面で相手に劣っていると感じればジムにこもってさらに肉体を鍛え上げていたに違いない。それに当時はゾーンディフェンス厳禁で、マンツーマンだったこともあり、むしろ今よりもペイントエリアで支配的な活躍をしていた可能性もある。

 今季、アデトクンボ率いるバックスが連覇を果たすことができれば、オークレーのように彼を批判する声も静まるかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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