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NBA

マブズのキッドHCがチームとしての“理想型”を語る。古巣レイカーズへのエールも「健康体を取り戻した時ジャッジすべき」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.03.05

「フランクは素晴らしい。彼ならこのチームとともに切り抜けていくだろう。彼はリーグの中でも素晴らしいコーチだ。コーチ陣に(成績不振の)責任をなすりつけるのはこのリーグの一部になっている。だが選手たちも責任を負うべきだ。彼は(2年前に)LAでチャンピオンシップを勝ち取っている。だから彼なら大丈夫だと私は見ている」

 マブズに敗れ、3日のクリッパーズ戦も落として4連敗となったレイカーズは、27勝35敗(勝率43.5%)でウエスト9位。6位のデンバー・ナゲッツ(36勝26敗/勝率58.1%)とは9.0ゲーム差まで広がり、プレーオフに進出するためにはプレーイン・トーナメント参戦が確実な様相となっている。

 しかもレイカーズはレブロン・ジェームズとラッセル・ウエストブルックこそ健在ながら、アンソニー・デイビスが右足捻挫のため3月後半まで欠場見込みとなっており、シーズン終盤戦までベストメンバーで戦うことができない。キッドHCは同い年のヴォーゲルHCを思いやる。
 
「彼には世界でもベストなプレーヤーたちがいるが、健康体になる必要がある。それが全てだ。我々はダラスでそれを見てきた。COVID(新型コロナウイルス)もケガも抱えていた。あのチームが今一度、健康体を取り戻した時こそ彼ら(コーチ陣)の仕事ぶりをジャッジすべきだと思うね」

 確かに、今季のレイカーズはレブロンも腹部を痛めて戦線離脱するなど、シーズンを通してケガに苦しめられてきた。デイビスが健康体を取り戻し万全の状態で臨めば、まだ浮上する可能性も残されている。

 だが時間が止まることはなく、今後も試合は続いていく。ウエスト10位のニューオリンズ・ペリカンズ(26勝36敗/勝率41.9%)とは1.0ゲーム差、11位のポートランド・トレイルブレイザーズ(25勝37敗/勝率40.3%)とも2.0ゲーム差となっており、もしこのまま黒星が続けば、プレーイン参戦も危うくなってしまう。

 キッドHCがヴォーゲルHCへのフェアなジャッジを望むのは当然ながら、レイカーズが厳しい状況に立たされているのは間違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)
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