また、３月16日に同メディアが公開した最優秀守備選手賞の候補は、１位から順にアデトクンボ、ルディ・ゴベア（ユタ・ジャズ）、ミカル・ブリッジズ（サンズ）がランクイン。次いでグリーン、マーカス・スマート（セルティックス）、ジャレン・ジャクソンJr.（メンフィス・グリズリーズ）が名を連ねた。

　そのなかで、グリーンはリーグ首位のサンズでストッパー役をこなす25歳のブリッジズをこう称えている。

「俺は彼が何人かの選手たちを見事に封じ込めるシーンを見てきた。彼が凄いのは、オンボール、オフボールを問わずに有能で、ウィークサイドからブロックショットをし、パッシングレーンに入り込み、正しい位置にいて常にヘルプできることにある。本当にいいディフェンダーだよ」
  　最優秀守備選手賞は過去、ほとんどの年でビッグマンが受賞しており、昨季までの４シーズンはゴベア（18、19、21年）とアデトクンボ（20年）が独占。17年にはグリーンが選ばれたものの、ＳＦの選手で受賞したのは過去15年間で2015、16年のカワイ・レナード（当時サンアントニオ・スパーズ／現ロサンゼルス・クリッパーズ）ただ１人だ。

　今季も下馬評ではアデトクンボとゴベアが優勢だが、ブリッジズがタイトルレースに割って入ることができるか。ＭＶＰ争いとともに注目していきたい。

文●秋山裕之（フリーライター）