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NBA

ウェイド、ピッペン、ガーネットらレジェンド揃い!NBAの歴代ベスト“ドラフト5位チーム”を選定<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.04.08

【スモールフォワード】
スコッティ・ピッペン

1965年9月25日生。203cm・95kg
1987年ドラフト5位
キャリアスタッツ:1178試合、平均16.1点、6.4リバウンド、5.2アシスト

 87年に無名のセントラル・アーカンソー大から指名された選手が、“史上最高のナンバー2”と呼ばれる大スターに成長するなど、誰も想像していなかっただろう。

 5位指名権を持っていたのはスーパーソニックスだったが、ピッペンに惚れ込んでいたシカゴ・ブルズのジェリー・クラウスGMがトレードを申し込み、8位のオルデン・ポリニスとの交換が成立。当初は線が細かったが、マイケル・ジョーダンに徹底的に鍛えられ右腕的存在になった。

 攻撃でも守備でも出来ないことは何もなく、とりわけ長い腕を生かした守備ではオールディフェンシブチームに10回選ばれた。ブルズで6回の優勝に貢献したほか、オリンピックでも92年バルセロナ、96年アトランタの両大会で金メダルを獲得。多くの栄誉を手にした一方で、引退後は投資に失敗して多額の財産を失ったり、ジョーダンとの関係も破綻したりと残念な話題が多い。

 ピッペン以外では、77年にフェニックス・サンズから指名されたウォルター・デイビスもSG&SF兼任のスコアラーとして活躍した。
 
【パワーフォワード】
チャールズ・バークレー

1963年2月20日生。198cm・114kg
1984年ドラフト5位
キャリアスタッツ:1073試合、平均22.1点、11.7リバウンド、3.9アシスト

 ジョーダンを筆頭に数多くの名選手が指名された84年の5位が、オーバーン大のバークレーだった。

 当初フィラデルフィア・セブンティシクサーズは身長の低さ(公称198cmだが実際は195cmくらい)と太めの体型、そして生意気な性格もベテラン揃いのチームに合わないのでは…と考え、ノースカロライナ大のサム・パーキンスを欲しがっていた。だがパーキンスは直前の4位でダラス・マーベリックスにさらわれ、オーナーのハロルド・カッツが推していたバークレーを獲得した。

 結果は吉と出て、バークレーは身長のハンディキャップをものともせず、リバウンドに得点に大活躍。3年目から11年連続でオールスターに選ばれた。シクサーズの球団首脳と衝突を繰り返した末、92-93シーズンにフェニックス・サンズへトレードされたが、その年にMVPを受賞。バークレーとシクサーズで共闘したボビー・ジョーンズ(1974年)や、近年ではケビン・ラブ(2008年)も5位指名の名PFである。
 
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