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NBA

火花を散らすヒートベテラン陣vsヤング!「凄く自信がある」と“包囲網”にかかった若武者は強気を崩さず<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.04.18

「彼にはフィジカルに仕向けて、どのショットに対してもチャレンジしようとしただけ。フリースローラインから追い出して、パスさせるようにしたんだ」と、バトラーはゲームプランが上手くいったことでしてやったりのコメントを残し、さらにこう続けた。

「彼は絶えずディフェンスを分断し、ヘルプを引き起こす。ヘルプが来なければレイアップやフローターが決まってしまう。そこでヘルプに行けば、毎回(パスで)その状況に適したヤツを見つけてしまう。俺たちは凄くいい仕事ができたと思うね。あまりファウルせず、自分たちの足を動かして彼の前にいることができたからな」

 昨季のプレーオフデビュー戦、ヤングはニューヨーク・ニックス相手に敵地で決勝弾となるフローターを沈めて32得点、10アシストの大暴れ。しかし今年は難敵ヒートの前に上手く封じられてしまった。

 だが「僕には凄く自信がある。このチームならここから好転できるさ」と語ったとおり、ヤングの自信は揺るがない。19日のシリーズ第2戦以降にリベンジすべく、ヒート相手に立ち向かうことだろう。

 もっとも、それはヒートのベテラン陣も想定内。「いいかい。彼は(次戦で)1本以上のショットを決めてくる。4アシスト以上も残すし、爆発することもあるだろう。でも俺たちとしては忍耐強く我慢して、自分たちの仕事を忠実にこなしていくだけ」とラウリーが語れば、タッカーもこう話す。

「彼は点を取ってくるだろう。これは1試合に過ぎない。俺たちは次の試合でも同じような方法で彼に対処していく。彼が爆発してショットをたくさん打ってこようと、アグレッシブに向かってこようと、同じエナジーを持ち込まなきゃならない。彼はアジャストしてくるだろうからな」

 若手スターのヤングに対し、ヒートのベテラン陣はまるで「やれるもんならやってみな」と言わんばかりのコメントを発しており、肉弾戦の様相を見せていると言っていいだろう。

 はたして、ヤング率いるホークスはヒートが誇る肉弾ディフェンスに対して突破口を開くことができるのか。第2戦の攻防から目が離せない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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