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NBA

優勝を阻まれた“仇敵3人”の加入にバトラーの反応は?「なんだか信じられないね」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.09.30

覇権奪回を目指すヒートのエース、バトラーが新たに加入した3選手についてコメントした。(C)Getty Images

覇権奪回を目指すヒートのエース、バトラーが新たに加入した3選手についてコメントした。(C)Getty Images

「考えてみると、彼らは皆、この3年間のプレーオフで俺を倒してきた相手だったんだ。なんだか信じられないね」

 現地時間9月27日(日本時間28日)のメディアデーで、マイアミ・ヒートの闘将ジミー・バトラーは新加入選手たちについてそう評した。

 それもそのはず、今夏ヒートが獲得したカイル・ラウリー、マーキーフ・モリス、PJ・タッカーは、バトラーにとって優勝を阻まれた因縁の相手だったからだ。

 トロント・ラプターズから加入したラウリーとは2019年プレーオフのカンファレンス・セミファイナルで対決しており、バトラー擁するフィラデルフィア・セブンティシクサーズはカワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)の劇的ブザービーターの前に第7戦で惜敗。

 翌20年のNBAファイナルではモリスの所属するロサンゼルス・レイカーズ、昨季は1回戦でタッカーのいるミルウォーキー・バックス相手にいずれも敗れている。そしてラウリーを含む3人とも、この年に悲願のNBAチャンピオンとなった。
 
 かつては苦汁をなめさせられた相手だが、これからは頼れるチームメイトになる。バトラーはこのベテラン3人衆に全幅の信頼を置いているようだ。

「勝ち方を知っているグルーガイ(接着剤のように選手間をつなぐ役割をする人)が必要だった。我々は新たに3人を加えた。それぞれがプレーオフで俺を負かしているんだから凄いことだよ。お互い対戦しているから、彼らがどういうプレーをするのかは分かっている。スポ(スポールストラHC)がそれぞれの長所を引き出してくれるだろう」

 イースタン・カンファレンス6位に終わった昨季から、虎視眈々と覇権奪回を目論むヒート。エースのバトラーと新加入組が、どのようなケミストリーを奏でるのか注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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