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NBA

「必要なことは何でもする」ホークス浮上の鍵を握る“ゲームチェンジャー”ボグダン・ボグダノビッチ<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.04.20

 ボグダノビッチは2014年のNBAドラフトでフェニックス・サンズから1巡目27位で指名された。しかしちょうど若手からチームの中心選手への成長過程にあった彼は、さらに数年ヨーロッパで経験を積むことを選択。トルコのフェネルバフチェと契約を結んだ。

 当時フェネルバフチェは、欧州屈指の名将ジェリコ・オブラドビッチがHCを務め、若手を中心にチーム改革をしていた時期。そこで指揮官からチームリーダーとしての役割と責任を授けられたことで、ボグダノビッチは飛躍的に成長を遂げた。

 そして2017年に球団初のユーロリーグ優勝を成し遂げると、NBAのキングスと契約を結んだ。

 しかし入団当時は、欧州とNBAとのあまりのレベルの違いに大きなショックを受けていたと、同じセルビアの先輩プレーヤー、サーシャ・パブロビッチが明かしている。

「あれはボグダンが(NBAに)入団した年のことだ。ユーロリーグでも優勝した彼は、当時、ヨーロッパでベストプレーヤーだった。その彼が言ったんだ。『練習でシュートが打てなかった』と。『ボールを受けた瞬間にバスケットを見ないと、もう誰かが前にきていて、動けない』」

 2003年にNBAデビューし、キャブズ時代はレブロン・ジェームズとも共闘しているパブロビッチは、「その通りだ。だから、文字通り100分の1秒の隙を狙ってシュートに行かなきゃならないんだ」とアドバイスしたという。
 
 欧州でのボグダノビッチは、例えるなら人気漫画『スラムダンク』の流川楓のような、コートにいるだけで、チームを勝たせることができる実力とオーラを備えた大エースだった。

 その彼が、練習でさえシュートを打つどころかバスケットを見る隙すら得られなかったというのは相当な衝撃だっただろうが、そこから順応しようと努力してきたことが、いまの彼を作っている。

 ホークスでは、タイプの違うシューターであるヤングとの共闘も楽しんでいるようで、「(ヤングとは)特にオフェンス面では、完璧にマッチする。彼は凄いシューターで、僕もそうだ。彼の方がドライブに長けていて、彼が僕たちのためにオープンショットのチャンスを作ってくれる。相手チームにとっては、僕ら2人を同時にディフェンスするのは難しいはずだ」とコメントしている。

 ヒートに対して連敗スタートとなったが、ホークスはなかなか個性派なメンツが揃ったチームだ。ここからの接戦に期待したい。

文●小川由紀子
 
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