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NBA

ストックトン、レブロン、ヨキッチなど多士済々! NBA歴代“ベストパサーチーム”を選定<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.04.22

【スモールフォワード】
ラリー・バード

1956年12月7日生。206cm・100kg
キャリアスタッツ:897試合、平均24.3点、10.0リバウンド、6.3アシスト

 バードは大学時代からの好敵手だったマジック・ジョンソンに優るとも劣らない名パサーだった。

 一番の得意技は「頭の後ろに目がついている」との表現がぴったり来る、肩越しに放り投げるノールックパス。ほかにもリバウンドに跳びながらのティップパス、ディフェンスの股間を通すバウンスパスなど、ありとあらゆる角度からピンポイントで味方にボールを届けた。

 13年間のキャリアで、平均アシストは最少でもルーキーシーズンの4.5本。うち4年はチームトップのアシストを記録、86-87シーズンには自己ベストの7.6本をマークした。

 白眉は87年のカンファレンス決勝、デトロイト・ピストンズとの第5戦で見せたプレー。1点を追う試合終了直前、アイザイア・トーマスのインバウンズパスをスティールした直後、走りこんできたデニス・ジョンソンに完璧なパスを送って劇的な逆転勝利を演出した。

 そのほかではバードとほぼ同時期の選手で、ポイントフォワードの先駆者であるポール・プレッシーのパスセンスも光っていた。
 
【パワーフォワード】
レブロン・ジェームズ

1984年12月30日生。206cm・113kg
キャリアスタッツ:1366試合、平均27.1点、7.5リバウンド、7.4アシスト

 PG専任ではない選手で、通算1万アシストを超えたのはレブロンただ1人(1万45本/歴代7位)。一応の本職はSFであっても、PGからスモールボールのセンターまでどこでもプレーできるので今回はPFで選出した。

 ボールを独占しがちなエーススコアラーだと、“結果的に”アシストが多くなる場合もあるが、レブロンはゲームの流れに沿って意図的に、そして的確にパスを出している点がそうした選手とは異なる。先日ロサンゼルス・レイカーズのヘッドコーチを退いたフランク・ヴォーゲルも「史上最高のパサーは彼だ」と語っていたし、今季開幕前にNBA各球団のGMを対象にして実施されたアンケートでも、現役ナンバーワンのパサーに選ばれていた。

 平均アシストは5.9本だったルーキーシーズンが最少で、2019-20シーズンは主にPGを務め、10.2本でタイトルを手にしている。その他のPFでは、サクラメント・キングス黄金期のクリス・ウェバーや、現役のドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)もパスの上手さで知られる。
 
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