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NBA

ストックトン、レブロン、ヨキッチなど多士済々! NBA歴代“ベストパサーチーム”を選定<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.04.22

【センター】
ニコラ・ヨキッチ

1995年2月19日生。211cm・129kg
キャリアスタッツ:527試合、平均19.7点、10.4リバウンド、6.2アシスト

 攻撃の起点になるセンターには巧みにパスを出す選手も多く、歴代でもウェス・アンセルド、ビル・ウォルトン、アルビダス・サボニス、ヤオ・ミンその他大勢の名が挙がる。その中でも最高峰に位置するのは現役のヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)だ。

「センターの体格をしたポイントガード」と自称しているように、ハーレム・グローブトロッターズの試合を見ているのでは?と錯覚を覚えるくらい、多種多様なパスを涼しい顔で決める。名前のもじりと冗談好きの性格からついたニックネームの“ジョーカー”より、“マジシャン”と呼ぶのが適切と思えるくらいだ。

 MVPを受賞した2020-21シーズンに自己ベストの平均8.3アシスト(リーグ6位)をあげると、今季も2桁アシストを20回記録し、トリプルダブル19回はリーグ最多だった。通算最多勝コーチのグレッグ・ポポビッチ(サンアントニオ・スパーズ)も「最も賢い選手の1人。自分のスキルの使い方を知っているし、それを楽しんでもいる」と賞賛を惜しまない。
 
【シックスマン】
マジック・ジョンソン

1959年8月14日生。206cm・98kg
キャリアスタッツ:906試合、平均19.5点、7.2リバウンド、11.2アシスト

 PGではストックトンを選んだが、通算の平均アシスト数はマジックが11.2本で上回る。これは全盛期にHIVウイルスに感染し、下り坂になる前に引退したため数字が下がらなかったのも理由だが、そのアクシデントがなくても1位だったかもしれない。

 83-84シーズンの平均13.1本を最多としてアシスト王に輝くこと4回(リーグ2位が6回)。ロサンゼルス・レイカーズを5度の王座に導いた名プレーメーカーであった以上に、パサーとしてリーグに大きな影響を与えた。

 身長は206cmでセンターを務めたこともあるほどのサイズでありながら、視野の広さと独創性は天下一品。ノールックやビハインド・ザ・バックなどエンターテインメント性に富んだパスで勝利を呼び寄せ、PGというポジションに革命を起こした。

 それでもシックスマンで選出したのは、NBA入りした当初はSG、引退後一時的に復帰した際はPFでプレーするなど、ポジションを問わない選手だったから。その点はマジック二世と呼ばれたレブロンと共通する。

文●出野哲也
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