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NBA

グリーンが退場処分も…カリーの好守、ベンチ出場を受け入れたプールなど「一丸となった」ウォリアーズがグリズリーズに先勝!<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.05.02

 ウォリアーズは試合時間残り8分25秒で10点差をつけていたものの、グリズリーズの猛攻に遭って点差は徐々に縮まり、残り1分16秒でクラークのレイアップが決まってグリズリーズに逆転を許す。

 だがトンプソンが残り36.6秒に値千金の3ポイントを沈め、ウォリアーズが再逆転。次のポゼッションでは、ジャ・モラントのレイアップのコースをカリーが読み切り、見事なブロックを決めて逃げ切った。

「ステフは長い間、ディフェンス面で過小評価されている。今シーズンはこれまでのキャリアでも守備面でベストなシーズンだったと思う。我々はそれを長いシーズンで見てきたんだ。あのブロックはステフによる輝かしいディフェンシブプレーだったよ」

 カーHCはモラント相手に決めたカリーのビッグプレーを称賛。レギュラーシーズンも含めて、カリーが試合時間20秒以内で決めたキャリア3本目の貴重なブロックだった。

 なお、この試合は残り6.7秒にトンプソンがフリースローを2本とも外すまさかのミスを犯し、グリズリーズにラストチャンスを与えてしまった。だがモラントのレイアップに対して、マッチアップしていたゲイリー・ペイトン二世と、ヘルプに入ったトンプソンの好守でミスを誘った。
 
「いつもなら決めているレイアップを外してしまった」と悔やんだモラント。だがトンプソンは「彼ならアタックしてくると思っていた。僕はオープンなレイアップをさせないように入り、タフショットに仕向けたんだ。それが僕とゲイリーのやったことなのさ」としてやったりの表情だった。

 グリズリーズはミネソタ・ティンバーウルブズとの1回戦に続いて、2カード連続でホームの初戦を落とした。それでも、モラントがゲームハイの34得点に9リバウンド、10アシスト、3スティールとチームを牽引。6本の長距離砲を沈めたジャレン・ジャクソンJr.が33得点、10リバウンド、ディアンソニー・メルトンが14得点、7リバウンド、3スティール、クラークが12得点、9リバウンド、2ブロックをマークするなど、タフなチームであることは十二分に証明された。

 3日に行なわれる第2戦で、グリズリーズが初戦を落としたリベンジを果たすのか、それとも試合巧者のウォリアーズが2連勝を決めるのか。次戦も白熱した展開となるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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