トンプソンは2019年のファイナル第6戦で左ヒザの前十字靭帯断裂、2020年11月には右足のアキレス腱を断裂と、相次ぐ大ケガに見舞われて過去2シーズンを全休。今年1月9日のクリーブランド・キャバリアーズ戦で941日ぶりに復帰し、そこからも出場制限があるなかで必死にもがいてきた。
「彼がこの数年間で、どれほどの試合を欠場していたかを見てくれ。俺たちが知るクレイ・トンプソンが戻ってきてくれたことが本当に嬉しいんだ。俺たちは彼がどれだけ凄いかを知っているからな」
ドレイモンド・グリーンがそう語れば、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)もトンプソンの活躍に目を細めていた。
「このチームの選手たちのことを嬉しく思う。特に彼がここまで戻ってくるまで戦ってきたことは、信じられない偉業だ。彼がその一員になれたことが凄く嬉しい。見ていて素晴らしかったよ」
試合終了後、ウエスタン・カンファレンスを制したことでトンプソンも喜びを爆発させていた。
「この日を夢見ていた。自分の身体がまたこうして動いていることに感謝している。走れなかった時や跳べなかった時のことを思うと、今ここにいる僕らはどれだけラッキーなのかをね。この(カンファレンス優勝の)シャツをまた着て、(NBAファイナルの)帽子をかぶることができるなんて、もう本当に夢のようだ」
『ESPN Stats & Info』によると、ウォリアーズはプレーオフにおいて18シリーズ連続でウエストのチーム相手に勝利しているという。つまり2015年以降“ファイナル以外で負けていない”ことを意味しているのだが、これはNBA史上最長の記録だという。
プレーオフの7戦シリーズを勝ち抜くことの難しさは、この舞台に立ってきた選手たちが一番理解しているはず。カリー、トンプソン、グリーンを擁するウォリアーズは、それだけ困難なことを達成したのである。
6月2日から幕を開けるNBAファイナルの相手は、イースタン・カンファレンス・ファイナルが第7戦までもつれたことで、マイアミ・ヒートとボストン・セルティックスのうち、最終戦を制したいずれかのチームとなる。
もっとも、ウォリアーズはすでにホームコート・アドバンテージを手にしており、今プレーオフで9戦無敗を誇るチェイス・センターで最初の2戦を戦うことができるだけに、今は消耗した身体を休ませて、頂上決戦に向けてコンディションを整えてほしいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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「彼がこの数年間で、どれほどの試合を欠場していたかを見てくれ。俺たちが知るクレイ・トンプソンが戻ってきてくれたことが本当に嬉しいんだ。俺たちは彼がどれだけ凄いかを知っているからな」
ドレイモンド・グリーンがそう語れば、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)もトンプソンの活躍に目を細めていた。
「このチームの選手たちのことを嬉しく思う。特に彼がここまで戻ってくるまで戦ってきたことは、信じられない偉業だ。彼がその一員になれたことが凄く嬉しい。見ていて素晴らしかったよ」
試合終了後、ウエスタン・カンファレンスを制したことでトンプソンも喜びを爆発させていた。
「この日を夢見ていた。自分の身体がまたこうして動いていることに感謝している。走れなかった時や跳べなかった時のことを思うと、今ここにいる僕らはどれだけラッキーなのかをね。この(カンファレンス優勝の)シャツをまた着て、(NBAファイナルの)帽子をかぶることができるなんて、もう本当に夢のようだ」
『ESPN Stats & Info』によると、ウォリアーズはプレーオフにおいて18シリーズ連続でウエストのチーム相手に勝利しているという。つまり2015年以降“ファイナル以外で負けていない”ことを意味しているのだが、これはNBA史上最長の記録だという。
プレーオフの7戦シリーズを勝ち抜くことの難しさは、この舞台に立ってきた選手たちが一番理解しているはず。カリー、トンプソン、グリーンを擁するウォリアーズは、それだけ困難なことを達成したのである。
6月2日から幕を開けるNBAファイナルの相手は、イースタン・カンファレンス・ファイナルが第7戦までもつれたことで、マイアミ・ヒートとボストン・セルティックスのうち、最終戦を制したいずれかのチームとなる。
もっとも、ウォリアーズはすでにホームコート・アドバンテージを手にしており、今プレーオフで9戦無敗を誇るチェイス・センターで最初の2戦を戦うことができるだけに、今は消耗した身体を休ませて、頂上決戦に向けてコンディションを整えてほしいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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