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NBA

「故障に堪えてプレーするのは自己犠牲」満身創痍のイグダーラが“ファイナルで戦う意義”を語る<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.06.06

 だが、身体の複数個所でケガを抱えているなかでもチャンピオンシップをかけてプレーし続ける理由を、イグダーラはこう口にしていた。

「プレーしている選手たちにはそれぞれ、異なる理由がある。なかにはその重要性を理解していない選手たちもいるし、それは決して彼らが悪いってわけじゃない。初めてであれば、ファイナルの舞台に立つためにすべてを経験しようとするだろう。ほかの選手たちにとっては、それが滅多に起きることではないと痛感するんだ。僕はそのことを第1戦の前に話したんだよ。

 あの3人が(2015年に)優勝してから抱いた所感は、この支配的なランを続けていくことだったと思う。彼らは本当に親密で、ソーシャル・メディアを通じても仲がいい。この8、9年間で6度目のファイナルなんだ。本当に長いランを見せている。でもこんなことはそう簡単に起こるものじゃない。限られた偉大な選手たち、本物の偉大な選手たちにしかできないのさ。

 自分たちが手にしたチャンスの重要性は毎回理解している。それを最大限に生かしたいものさ。そういったこと(ケガなど)を堪えてプレーするのは自己犠牲ってやつだね」
 
 現役ではレブロンがヒート、クリーブランド・キャバリアーズ、そしてレイカーズで8年連続を含む10度のファイナル進出を飾り、計4個のチャンピオンリングを獲得。“キング”に続くのはイグダーラとウォリアーズのビッグ3であり、今季を含む8シーズンで6度目のファイナル進出という快挙も達成した。

 イグダーラは右ヒザの炎症により5日のファイナル第2戦を欠場。ウォリアーズは後半に入ってセルティックスを突き放し、107-88で勝利したことで、シリーズ戦績を1勝1敗のタイとした。

 指揮官によると、イグダーラのコンディションはday-to-day(その日のコンディション次第)のため、シリーズ中に再びコートへ出てプレーできる可能性が残されている。是非とも復帰を果たし、ウォリアーズの4年ぶりの優勝に貢献してほしいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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