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NBA

「今でもゾクゾクする」トンプソンが“941日ぶりの復帰戦”を回想。「僕はまだベストじゃない」と来季のさらなる飛躍も誓う<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.07.02

 その後も3ポイントやフェイダウェイジャンパー、ストップジャンパーを放り込み、19分55秒のプレータイムで17得点をマーク。96-82でチームの勝利に貢献した。

「(あの試合は)僕のキャリアで一番思い出深い試合なんだ。ファンのみんなが本当に多大な愛情を見せてくれたからね」

 復帰戦を回想したトンプソン。今季レギュラーシーズンは32試合に出場し、平均29.4分のプレータイムで20.4点、3.9リバウンド、2.8アシスト、3ポイント成功率38.5%をマーク。約2年半ものブランクがありながら平均20点超え、しかも3ポイントの平均数は3.6本でキャリアハイと、見事な復活劇を見せたと言っていい。

 そしてプレーオフでは出場時間が平均36.0分まで上昇し、19.0点、3.9リバウンド、2.3アシスト、1.1スティールを記録。チームがオフェンスで苦しんでいる場面では貴重なショットを決め切り、シュートが不調でもディフェンスで相手をストップするなど、攻守両面で活躍し自身4度目の優勝を飾った。
 
 約2年半もの間、リハビリとワークアウトを続けてきた男にとって、復帰後の約5か月間は激動の時間となったに違いない。だがトンプソンは来季に向けて、さらにコンディションを仕上げていくことを誓っていた。

「僕はまだベストな状態ではないと見ている。トレーニングして上手くなるためのオフシーズンを過ごしていないからね。だってこの2年間は、(ケガから復帰すべく)自分の身体を作り上げることに大部分を費やしていたから」

 ここ2年、夏の間はヒザやアキレス腱のケガから復帰すべく、リハビリや身体作りをしてきたトンプソン。9月30日と10月2日にはさいたまスーパーアリーナで開催されるワシントン・ウィザーズとのプレシーズンゲーム“ジャパンゲームズ”が控えているだけに、ベストな状態を取り戻したトンプソンの活躍を楽しみに待ちたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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