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NBA

「タフなゲームだ」名手ピッペンが現役時代と現代のNBAを比較「今はショットを決め切る能力が必要」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.07.12

 また、ピッペンの現役時、1試合におけるリーグの平均3ポイント試投数は15.0本に満たなかった(3ポイントラインが短縮されていた3シーズンは除外)ものの、ここ4シーズンはいずれも平均32本を超えており、パワーフォワードが決めるのは当然で、センターさえも長距離砲を沈めることが求められている。

 80年代や90年代当時は、ディフェンダーやリバウンダー、あるいは3ポイントに限定されたシューターといった職人タイプと呼ばれる選手たちがいた。しかし現代ではそういった選手たちにもシュート力や複数のポジションに対応できるディフェンス力が求められており、純粋なシューターではなく3&Dやスイッチディフェンダーの需要が増している。
 
 ピッペンが現役最後の試合に出場した04年から18年も経過しているため、バスケットボールが進化しているのは当然ながら、90年代に全盛期をプレーしてきた選手たちからすると、プレースタイルの変化を受け入れるのは難しいことなのかもしれない。

 ただその一方で、ピッペンが話した持論は、息子の成長を見守り、NBAに定着することを願って応援を続ける父としての姿であり、それだけ現代のバスケについても頻繁にチェックしているということなのだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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