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NBA

“史上最悪のドラ1”という不名誉な称号…マーケル・フルツは 新天地で汚名返上なるか?

杉浦大介

2019.11.22

11月17日のウィザーズ戦ではキャリアハイとなる19得点をあげて勝利に貢献した。(C)Getty Images

11月17日のウィザーズ戦ではキャリアハイとなる19得点をあげて勝利に貢献した。(C)Getty Images

「チームメイトたちに本当に良いサポートをしてもらっている。それが何よりも大きい。みんなが味方になってくれているように感じているよ」

 本人がそう語るように、イーストの強豪として勝利を求められていたシクサーズより、ファンも寛容なマジックはやりやすい環境に違いない。

 もちろんすべてが順調というわけではなく、肩を痛めて以降は苦手になったロングジャンパーにはまだ不安が残る。ブランクのツケか、ターンオーバーが多いのも気になるところ。ただ、現在のフルツはシクサーズ時代よりも、明らかにコート上で快適にプレーしているように見える。もともとサイズ、身体能力、センスを備えていると評されてきたガードが自信を取り戻せば、否が応でも今後が楽しみになる。
 
「自分を疑ったことはない。自分の才能はわかっているし、(不調だったのは)ケガをしていたからだ。だから周囲の雑音に惑わされたりはしないよ」

 力強くそう述べた21歳は、開幕当初こそベンチスタートだったが、11月2日のデンバー・ナゲッツ戦から先発に昇格。ここまで14試合(先発9試合)に出場し、平均10.6点、3.1アシスト、フィールドゴール成功率48.0%とまずまずの数字を残している。
 
 今後フルツがさらに力を発揮すれば、マジックはイーストのダークホースとして浮上するかもしれない。それだけに、〝元ドラ1〞はカンファレンス全体の注目選手と言っても大げさではないのである。

文●杉浦大介

※『ダンクシュート』2019年12月号より加筆・修正。
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